<姉妹二人>

 皇紀二六六〇年八月二日、12in造船官より投稿していただいた(あるいは、分捕った)画像です。


 在りし日の八八(cm)艦隊の姿です。

 大戦前、鎮守府に提出された改装報告に添付するために、改装を指揮した造船官が撮影した写真のようです。
 
 手前側、真っ白い塗装も新たな艦が<来栖川“長門”芹香>。大改装を終え、泊地に戻ってきたところでしょうか。
 その真っ白な塗装は、白いドレスとも白水着とも呼ばれ、英国艦にも通じる優美さを賞賛されたそうです。

 奥の艦は、しばしば共同作戦をとり、性能、艦型が全く違いながら二隻で「姉妹」と呼ばれる事になる<来栖川“紀伊”綾香>・・・と言われておりますが、第一、第五の主砲塔が連装砲塔にも見え、一部には<保科”天城”智子>級ではないかとの説もあります。
 しかし、背景及び周辺の作業艇が検閲により青背景に差し換えられて居るところから、これも防諜の為に行なわれた画像編集ではないかと思われます。
 戦前既に、情報戦の見えない火の手が報告書の写真にまで及んでいた事を再確認させる、貴重な歴史の証人なのではないでしょうか?


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