12in造船官より投稿していただいた(あるいは、分捕った)画像です。


 これは、大ドイツ帝國の帝都たるグロス・ベルリン近郊、クンメルスドルフ試験場で撮影された映像と思われる。
 ここに映る最も小さい影、信じられないかもしれないが「人間」である――180センチを優に越える。
 その後方に並ぶ二両の戦車は、パンテルクラスの車体を有していると思われるが、短砲身の新型戦車。

 中心に聳える巨大な構造物は、「八〇センチ」と言う超大口径の列車砲「ドーラ」である。
 その両脇を固めるのが、二八センチ列車砲「レオパルト」。
 この二門の巨砲と比較してもなお巨大である事が御解り頂けるであろう。

 画像が鮮明でないのは、恐らく機密保持の為の修正が入った為と推測される。
 


 これは別の時期に撮影された、観閲を受けている際の映像と思われるが、ある程度構造が解る。
 それでもなお、詳細な修正が施されている。

 しかしながら、その不明瞭さが逆に「底知れぬ恐ろしさ」をかきたてるとも言えよう。

 一説によると、この巨砲に惚れ込んだ第三帝國総統ヒトラーは、「ドーラ」を搭載可能な戦艦の建造を命じたとも言われている。
 が、仮に此れを搭載し自弾防御を備えた艦を造るとなれば、推定六〇万トンの排水量を必要とするのではないかと造船関係者は語る。


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