「標的艦〈太田〉」

 旧式準弩級戦艦〈摂津〉を改名。
 八八(cm)艦隊計画艦の実戦配備に伴い、無線誘導による無人標的艦(ただし、通常時は有人航行)に改装。また、無人である事から、缶圧の安全枠は大幅に緩やかなものとなり、かつての〈摂津〉時代を大幅に上回る事になった。
 しかし、定例訓練中に管制装置に異常を来たし、暴走(一説には都下月島で行われていた新式電磁波兵器の影響とも言われる*1)。幾多の犠牲を払い回収されたものの、機関および無人航行装置の損傷は大きく、標的艦としても運用は不可能と判断され、解体された。

*1 研究の責任者が奇矯な言動を示した事から、通称「毒電波研究所」と言われた。