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六十隻艦隊構想

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六十隻艦隊構想

元ネタ:史実レーガン政権・六百隻艦隊構想

解説

 冷戦時代、合衆国が増強を続ける欧州連合、東部連合海軍に対抗すべく実施した艦隊増強計画。1981年に大統領に就任したレーガン大統領の時代に推進された。

背景

 第三次大戦後、合衆国は軍事費の多くをミシシッピー川に沿って続く北米分割線を挟んで対峙する欧州連合、東部連合同盟軍に対抗するため、陸軍、空軍に注いだ。かつて世界第二位に達したこともある海軍力は大幅に勢力を減らされ、新造艦は少なく、旧式艦の近代化改装に力が入れられた。 また、任務も制海権の奪取よりは、陸空戦力を海上から支援する事に主眼が置かれ、合衆国海軍は沿岸海軍の地位に甘んじる事となった。 そうした中、1981年に大統領に就任したロナルド・レーガンは「強いアメリカ」の復活を掲げ、大幅な軍事力の拡張を決断。海軍力の大幅な強化と、日英に頼る事無く独力でカリブ海から東海岸にかけての制海権を確保し、欧州連合と東部連合を分断するだけの戦力を整備することが決定された。

 その海軍増強の目玉として、大型艦船の新造・近代化改装による現役復帰に加え、イージス・システム搭載の大型巡洋艦や海兵隊の強襲揚陸艦など、最新の技術を投入した新造艦多数を建造する事になり、その総数が六十隻であることから、本計画は「六十隻艦隊構想」と称されることになる。 第三次世界大戦直前、対日戦を意識した海軍の大増強以来、四半世紀以上を経て再びアメリカを海軍強国に返り咲かせようと言う、意欲的な計画であった。

詳細

 六十隻艦隊構想により、整備が決定していたのは以下の艦艇である。

  • 戦艦四隻の近代化改装及び現役復帰
  • イージスシステム搭載巡洋艦八隻の新造
    • 〈天ヶ崎《パイクスピーク》美琴〉級×8
  • 汎用駆逐艦多数の新造
    • 〈オリヴァー・ハザード・ペリー〉級×24
  • 攻撃型原潜の新造
    • 〈ナーワル〉級×8

 このうち、当初通常動力艦として計画されていた〈シルフィ《ニミッツ》クラウド〉は原子力動力艦に改設計され、就役が当初の予定より三年遅れたが、他の五十九隻は予定通り建造されて、1992年までにほぼ全艦が収益し、新時代の合衆国海軍を構成する中核戦力となった。