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二三式戦闘機 〈イーリス《新風》〉

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三菱 JF23〈クリス《北風》ノースフィールド〉・三菱/国立 二三式戦闘機改〈イーリス《新風》〉(JF23改)

「PRINCESS WALTZ」(PULLTOP)

[機体概要]

 二三式戦闘機は60年代、旧式化した第三次世界大戦時に設計された主要戦術機、このうち制空戦闘機を置き換える目的で開発された制空戦闘機である。三七式戦闘機/三九式支援戦闘機の配備まで、統合航空軍戦術航空集団の主力として使用された。
 結果的には主力戦闘機として運用された二三式だが、当初三菱が提示した案は純然たる戦闘機ではなく、単発の戦闘爆撃機、それも軽爆撃機、あるいは攻撃機に近い性格の前線部隊向け戦術航空機だった。三菱は搭載予定だったネ353が同等の推力をもつエンジンとしては軽量であることから問題はないとしていたが、実機が飛行した段階でその反論は三菱の空威張りに近いものだと誰もが認識するようになった。内示段階での混乱の結果であったその錯誤のため、本来想定されていた制空戦闘機としては失敗作として処分されるべき程度の性能に留まっていた。
 そのほか多数のメーカーであればただ不採用にすれば良いだけの問題であった三菱案のこの欠点は、しかし三菱であるが故に看過できない問題であった。紆余曲折の末、空軍当局は新進の航空機設計メーカーとして頭角を伸ばしつつあった国立飛行機との提携を妥結させ、この戦闘機の性能改善を図らせることとなった。結果から言えば、国立による改設計は全面的なものとなった。ソリッドノーズ、境界層板付のサイドインテイクという基本レイアウトこそ原計画と同一であったが、エンジンを10トン級ターボジェットエンジンのネ353から、一回り出力に劣るものの、推力重量比と信頼性に優れたネ133双発へと変更、単純な出力は約5割の増加となった。それに伴い胴体後部は全面的な再設計が行われ、断面一定則に基づいてなおなだらかだった胴体は充分に起伏の大きいものとなり、また必要以上に大型で重いエンジンに対応していたエンジン周りの構造を軽量化することを可能とした。
 また主翼廻りも大きな変化を見せている。原案では地上攻撃を主目的としていたために強く後退角のついたアスペクト比の小さい主翼をそなえていたのに対して、エンジン推力の増大により主翼平面形はソートゥースのついたクリップドデルタ型へと変更され、それによって兵装ステーションの増加、搭載量の拡大、そして主翼面積の増大も実現し、離着陸性能も改善された。
 ほぼ一年を要した設計変更の結果、戦闘機の皮を被った軽攻撃機というべき機体であったJF23は、爆撃機と融合した戦闘機、あるいは合衆国のF‐4系列と並ぶ、日本空軍における汎用戦闘機の先駆けとなりうる潜在能力を手に入れることになったのである。事実、運用試験中には複座型は後席に兵装の操作を割り当て、各種兵装の搭載試験を行い、対艦攻撃から地上支援、阻止攻撃といった攻撃任務へも投入可能な柔軟性を示していた。ちなみに後席にも操縦装置は残されており、この点は合衆国の空軍型のF‐4と共通している。
 汎用戦闘機として充分な能力を示したJF23改ではあったが、専用の戦闘機を求めていた統合航空軍はあくまで二三式戦闘機を純然たる制空戦闘機として運用することを望み、また実際に同時期の統合航空軍の戦備自体が任務に最適化した機体の多機種装備している傾向にあったことから制式採用された二三式は常に制空戦闘機として運用され続けることとなった。なお、同世代にF‐4という世界的ベストセラーが存在していたこともあり、生産機の大半は統合航空軍(のち航空軍)で使用され、海外での使用例はほとんど無い。

[武装]

 原型となったJF23は野戦飛行場からの運用を想定していたこともあり、その搭載量も最大で2トン程度と控えめであった。また、兵装ステーション自体も両翼端に加えて左右主翼に1基ずつ、及びセンターラインに1基と、当時の機体としては少ないものとなっていた。改修後は最大搭載量は4トンと倍増し、また主翼のステーションが左右各1基(計2基)増加し、また胴体にも空対空誘導弾専用のステーションが増設されている。 改修の結果、搭載可能な武装も大きく変化している。原案では赤外線誘導方式の空対空誘導弾2型(PACTOコードネーム〈アトール〉)およびその改良型の運用能力のみが付与されていたが、23改への改修の結果、これらに加えてさらに新型の赤外線誘導型誘導弾である空対空誘導弾6型、セミ・アクティブレーダー誘導方式を採用した同7型の運用能力が加えられている。特に7型は制空戦闘機に搭載可能な規模の、日本で初めてのBVR戦闘を意識した空対空ミサイルであった。
 また、恐るべきことに邀撃機向けに開発されたアクティブレーダー誘導式の長距離大型空対空誘導弾、空対空誘導弾6型すら運用が可能であった。ただしこの場合空中管制機、あるいは地上からの支援が必須であり、また大型過ぎるため、搭載した場合最低限の自衛用ミサイル以外は搭載不可能であった。しかし元来対爆撃機を対象としたこのミサイルの威力は申し分ないものがあった(その必要があったかは別ではあるが)。対地攻撃用の装備にしても八式二号低抵抗爆弾をはじめとする無誘導爆弾や空対艦誘導弾、あるいは対地攻撃向けのTV誘導方式のミサイルといった類の精密誘導兵器も運用が可能とされていた(兵装の操作は後席が担当する)。なお、固定武装は原案から共通しており、ホ230航空機関砲を機首の下部右側に装備している。30mm口径のこの機関砲はジェット時代に対応した発射速度を確保するため、ガスト式と呼ばれる作動方法を採り入れている。

[性能諸元]

  • 全長 18.6m
  • 全幅 9.5m
  • 全高 5.0m


  • エンジン 三菱 ネ133‐32(A/B 7,800kg) 2基
  • 最大速度 M2.3


  • 固定武装 ホ230 30mm機関砲 1門

 ほか空対空誘導弾6型、8型など4トン


[派生型・カラー解説(の部分用テキスト)]

●JF23
 三菱が設計した現設計機。
 制式採用された型とは全体的な印象こそ共通しているものの、単発である点、主翼が直線翼である点など顕著な相違点が見られる。

●二三式況拭米段姪描)
 戦技教導隊所属機。識別用に塗装されたもので、白地に青帯をあしらった塗装が施されている。戦技教導隊は、当時地域紛争で露呈したミサイル万能論を原因とする空戦技能の低下から増加した損耗率を改善するために発足した。

●二三式況拭奮ね旅匐打撃集団所属機)
 海洋航空打撃集団特有の濃淡二色の青色で塗装されている。当初余剰機材となった〈富嶽〉によって発足した海洋航空打撃集団だったが、70年代には機材の老朽化により、対艦誘導弾を運用可能な戦術攻撃機などによって再編が進んでいた。

●二三式儀拭聞匐軍技術本部 審査部飛行隊所属機)
 黒に近い灰色に、識別用の黄帯を描いたこの機体は正しくは実戦運用される機体ではない。兵装運用試験用のプラットフォームとして予備機から転用されたもので、フライトコントロールおよび火器完成装置は最新のものに変更されている。