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大ドイツ帝国の年代別状況

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大ドイツ帝国の年代別状況

WW2開戦前

国力
 史実相応。
 1940年に合衆国で親ドイツ反英日のロング政権が発足したことによって、実質的な国力は増大した。

国際環境
 ファシスト・イタリアとはベルリン=ローマ枢軸を形成し、ソ連とはにらみ合いつつも不可侵条約を結ぶことに成功した。
 フランスを下した後は、ヴィシー政権をドイツ側につかせて参戦させることにも成功した。
 ロング政権成立後には、アメリカ・ドイツ・イタリアの三国同盟が発足している。
 ヒトラーの「天才的直感」が図に当たった格好である。ヒトラーの関心は「東方におけるドイツ民族の生存圏確保」であり、ソヴィエト打倒が主目的だった。

戦力
 再軍備宣言が史実より一年早かったために戦争準備は史実より整っていた(RSBC準拠)。

陸軍(ヘーア):
  史実相応+。ハードウェアでフランスとソ連を上回っているわけではないが、柔軟な戦術能力は他国の追随を許さない。ゼークトによって「将来の高機動戦」をおこなうべく準備が整えられていた。つまり「電撃戦」の準備はワイマール共和国時代に整っていた。

空軍(ルフトヴァッフェ):
  空軍単独での戦争終結をおこなうべく、攻撃空軍として成立した(防空を主任務とした日本統合航空軍とこの点が違う)。ヴェーファーが健在なため、急降下爆撃と双発爆撃機だけでなく、四発爆撃機「ウラル・ボムバー」計画も実働。ドゥーエ理論の具現を目指すが、合衆国からB−17、B−29を導入するまでは完全に実行できなかった。こちらも健在なゲーリング国家元帥の存在が作戦指導に混乱をもたらす。

海軍(クリーグス・マリーネ):
  史実相応+。ゲーリングの妨害をうけるも空母部隊の編成をおこないつつある。合衆国義勇艦隊の跳梁と英日艦隊の不手際で水上覇権獲得の見込みが出てきたために水上艦隊中心に整備が進む。Uボートについては合衆国ガトー級潜水艦の大量導入で補われた。このガトー級導入で鉄鋼の割当先に余裕ができたので、水上艦整備が史実以上に進んだ。

補足:
 合衆国からリスボンを経由して送られるレンドリースの品々、トラック、高品質オイル、ハイオクタン・ガソリン、鉄鋼はドイツの戦力を増強するに効果が大であった。
 しかし、そのことがヒトラーに対合衆国戦争を決意させる遠因となった。経済的競争では合衆国に太刀打ちできないことが分かったからである。

WW3開戦前

国力
 ヨーロッパの覇者となったが、戦争遂行による甚大な損害でドイツ人口はWW2以前よりも減少している。東欧やバルカン半島(セルビア、ギリシャ)のナチ化政策にかなりの資金を注いでいる。
勢力範囲はヨーロッパ全域のみならず、中東、大西洋から紅海までの北アフリカ全域に及んでいる。

国際環境
 米独不干渉協定を締結し、ウィルキー政権とは表向き友好姿勢をとっている。政治工作は南北アメリカ大陸とアラビア半島に集中。
 カナダの大西洋岸からは英日勢力を追い払い、ヴィシー政権の支持を確実なものとした上で、北米大陸への橋頭堡を築くことに成功した。
 日英同盟とは対立状態のままである。

戦力
 独ソ戦での人的被害は大きく、バルバロッサ作戦開始時の勢力に及ばない。しかし質の面では昔日をしのぐ。

陸軍:
  現有兵力は100万未満。同盟国やSAを含めて400万。その内、約100万がウラル戦線に張り付け状態である。ドイツ陸軍の代名詞ともなった装甲師団は完全充足状態にあるのが、陸軍・空軍・SS合計で10個師団。

空軍:
  6個航空艦隊に本土防空艦隊、空挺機動軍(空軍装甲師団HGも含む)を有する。
ゲーリングの介入が不安要因なのは依然として変わらない。

海軍:  Z計画を遂行中。H級戦艦3隻、O級巡洋戦艦3隻を中心にかなりの勢力に成長をはたした。ただし対空能力については疑問符がつけられる。
  潜水艦戦力は将将厳真綯羚眤潜水艦の建造に注力。ヴァルター・ボートの実用化も進められている。
  空母戦力は8隻(内5隻が改装空母)に達し、対英戦以来のエクスペルテン揃いだが搭載機はレシプロ機である為、戦闘能力は疑問となさざるを得ない。さらに空母の運用について、ラインスベルガー提督と参謀ノルトマン少佐の更迭によって混乱が生じている。
  急速な拡大による弊害が発生しており、補助艦艇や商船護衛艦艇の不足が見られているが、まだ海軍自身にも認識されていない。

武装SS:
  総兵力は24万。1個装甲軍を編成するまでに成長。LAH、ダス・ライヒ、髑髏、ヴィーキング、ノルト、プリンツ・オイゲンなどの師団の他に警察師団、騎兵師団を保有している。エリート部隊ではあるが多民族部隊ともなっている。
  なお反応弾技術を保有しており、世界初の反応動力装甲空母<パシフィカ>を就役させているが、前線に出すことはなく、報復及び督戦部隊的な運用をされている。ノルウェーのグリムタ・フィヨルドにある秘密基地でも反応動力潜水艦を建造中(ただしロスト体を出してしまっている)。

WW3戦後

国力
 史実WW2戦後ソ連の300%(農業の効率から推定)。ただし、アフガン戦争を恒常的におこなっている(ウラル戦線)状態なので、その分を割り引かねばならない。
 枢軸軍による戦略爆撃の被害は大きかったが、工業生産力は高水準で保たれていた。人造石油プラントと交通網を破壊されたことにより、原材料の入手が困難になったために生産高が落ち込んだのである。
 ために工業地帯の再建は順調に進み、好調な武器輸出でもって外貨を稼ぎだし、50年代後半には戦前に匹敵するほどの回復を見せた。これはシュペーアが主導した重化学工業への傾斜生産方式と、ヨーロッパ・ロシアの巨大な農業鉱業生産力に負うところが大きい(経済に疎い総統ロンメルの下で、シュペーアは実質的な宰相として権能を振るった)。
 国力の絶頂は1960年代後半から70年代前半にかけて。70年代後半から警察政治による活力の減退、NSDAP高官の腐敗(これは以前から)と、質の悪い失血を続けるウラル戦線の影響によってGNPの伸びは鈍化。80年代には悪化を続けていく。ただし秘密主義のカーテンによって、世界最強国家というイメージは守り続けている。「ドーバー海峡に沿って鉤十字のカーテンが下された」とはチャーチルの言葉である。
 90年代に入ると経済的な破断界に達しつつあった。ドイツ首脳部は全く戦争を起こせなくなる前にと、戦争への突入を決意することになる。

政治
 ロンメル総統時代に、民生の復興とNSDAPの専横への不満解消を図るため、帝国議会の復活、三権分立などの民主化を約束することになる。日英とは雪解け状態へ移行しつつあった。
 60年のロンメル病死後、後を襲ったハイドリヒは民主化政策を引き継ぐが巧妙に骨抜きにする。政治警察の横行は活力の減退をまねくことになる。
 なお、ユダヤ人政策は追放を主としており、史実のような最終解決は図られていない。ただしロマ(ジプシー)などの移動民族への弾劾は厳しく、定住政策が進められている。スラブ民族政策は固有の民族教育を否定し、ドイツ化ナチ化を進めている状態。ロシア人については協力的な市民を除けば下層労働民として扱われている。
 国際的には、ヨーロッパ半島での半包囲状態からの脱却を図るため、日本が支援している勢力の敵への支援を強化している。要するに冷戦状態だが、ハイドリヒは自身の滅亡など考えていないので究極的な対立状態へは陥っていない。
 しかしハイドリヒが心臓発作によって死亡した後の政治首脳部は無策であり戦争状態へと陥っていく。

科学
 史実ソ連+ドイツに、一部技術ではかなりのブーストをかけた感じ。
 国威発揚にかなりの部分が使われている。その象徴がロケットと航空宇宙技術。人工衛星打ち上げ、月面到達、衛星軌道基地の建設では日英の先を走る。20世紀中の他惑星到達、火星へ人類を送り込むことが公約だが、WW4によって延期された。
 とはいえ、ユダヤ系科学者の追放によって、基礎がかなり揺らいでいる。
 コンピュータ技術は、機械技術への自信もあって、やや日本と合衆国に後れをとっている。しかしハンガリーとフィンランドから天才技術者が現れたために遅れを取り戻した(フィンランド人技術者は西米に脱出したが)。当初は情報を一手におさめたいハイドリヒの意向もあって中央コンピュータにすべてが集中する方式だったが、反応弾戦争時における冗長性を確保するために網状にはりめぐらされることになった(システム全体をユグドラシルとも言う)。結果、「神経(ネルフ)」と呼ばれるネットワークをヨーロッパ全域に張り巡らして(各所に管制センターの「脳髄(ゲヒルン)」を置く)いる。総統直轄に「魂(ゼーレ)」コンピュータが置かれる。

軍事
 ドイツ国防軍(ヴェア・マハト)、大欧州条約機構軍の主力である。
 旧来からの三軍の他に、ロケット軍(ラケーテン・ヴェーア)と宇宙軍(アストロヴァッフェ)が設立されて五軍体制となっている。

陸軍:
  WW3での敗北については全責任をヒトラーとその取り巻きに押しつけた。ウラル戦線を抱えているため戦争慣れしている軍隊である。
  兵器や装備のみならず、ドイツ式の戦術、指揮統制システムは世界各国で取り入れられ、その影響力は絶大なものがある。戦後の戦線縮小によって後方体制を整えることができ、「電撃戦」を高度に洗練させることになった。

空軍:
  防空を優先にして再建。質では日本統合航空軍と張り合う。試行錯誤の末に、制空戦闘機と多目的軽戦闘機の二本立てとするハイ・ロー・ミックスをとる。
  空挺機動軍を有して、緊急展開軍(合衆国海兵隊に相当)としての任務を担う。大量報復戦略にあっては超音速爆撃機で一翼を担う。

海軍:
  三軍の中ではもっとも不遇。WW3敗戦の責を負わされたためである。ために再建にあたっては個艦優勢主義をとって重武装多目的艦となっている(冗長性はとっているが)。反応弾頭弾道弾搭載潜水艦を北極海に展開中である。

ロケット軍:
  大量報復戦略の中核を担う。大洋間弾道弾には砲術の素養がいるために陸軍の影響が強い。

宇宙軍:
  空軍から独立して設立された。90年代に軌道戦艦フォン・ブラウンを建造し、宇宙艦隊を編成するまでになっている。ヨーロッパ宇宙局(ESA)との関係が深い。

武装SS:
  総統の私兵であり、NSDAPの軍事的翼であり、かつ陸軍に対抗する組織として存続。ドイツ純血主義をつらぬく陸軍と異なって多民族的な氾ヨーロッパ軍であり、非ナチ化を経てヨーロッパ・ユニオン軍の中核に成長を果たすことになる(シュタイナー構想)。上級幹部には非ドイツ人もかなりの数がいて、「クロムウェル」、「シャルマーニュ」などといった非ドイツ人部隊の精強さはGD師団に匹敵する。

補足:ヨーロッパ宇宙局(ESA):
 ケープ・カナベラル、カイエンヌ、ゴーテン(クリミア)に打ち上げ基地を保有する。ある意味、GETTO陣営の表看板である。

(隆山鎮守府第参会議室 しけたた氏の2002年5月31日の投稿より)