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〈里見《ラファールC/M》こだま〉

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ダッソー 〈里見《ラファールC/M》こだま〉

(元ネタ より 里見こだま)

 フランス海・空軍の中型多目的戦闘機。機体サイズとは裏腹な搭載量と個性的な「ねこりゅっく」と呼ばれるバックパックを特徴とし、「愛らしい先輩」として主力艦載機の座についている。

■空飛ぶメルヘン

 〈里見《ラファールC/M》こだま〉〈芳乃《ラファールD》さくら〉と共に航空機の「魔法使い」と異名をとったアレクサンダー・リピッシュが提案した無尾翼デルタ機の正当な後継と表向き言われている。しかし本当のところは〈里見《ラファールC/M》こだま〉がカナード付きデルタ翼(カップリングデルタ)となったのは性能上の要求でだけはなく、埋もれたデルタ翼の先駆者、フランスのニコラ・ローラン・ペイエンが試作した先尾翼のデルタ翼機Pa22(1941年初飛行)から始まる系譜に戻っただけであり、さまざまな要求をペイエンが「メルヘン」のように追い求めた先尾翼付きのデルタ(クローズド・カップル・デルタ)が叶えた機体。それが〈里見《ラファールC/M》こだま〉である。
 〈里見《ラファールC/M》こだま〉は仏空軍のACT(戦術戦闘機)計画、海軍のACM(海軍戦闘機)計画に基づいて開発され、まず艦載型のM型から実用化された。
 艦載機になる海軍型が急がれたのは、空母艦載機の旧式化がある。フランス空母に搭載されている〈シュペル・エタンダール〉やF-8U〈佐原《クルセイダー》みるく〉は改良はされているものの、所詮は50年代後期の機体。PACTO陣営の新型艦戦KEY・F14〈トムキャット〉/三三式艦戦〈清風〉には全く歯が立たないことは誰が見ても明らか。かといってデルタ翼のミラージュシリーズは着艦時に大仰角を取る必要があるため危なっかしくて狭い空母では使用できない。(何より着艦フックが引っ掛けられない)
 この時点でGETTO陣営の艦載機としては東部連合のグラマンF14〈剣《ジャガー供媾次咾あったが、高性能ゆえに重く大きな〈剣《ジャガー供媾次咾賄貮連合の大型空母(※注)はともかく、大小空母が混在するフランスや1から出直して建造されているドイツ空母で運用するには無理があった。何より最悪だったのがテストのためフランス空母(GETTO機動部隊旗艦)〈佐伯《クレマンソー()》玲奈〉に着艦してきた〈剣《ジャガー供媾次咾離僖ぅ蹈奪箸いかにも俺のモノと言わんばかりの発言に対し頭に来た〈佐伯《クレマンソー()玲奈》から「見損なわないでね!」とミサイルで平手打ちを食らった事件であった。
 この事件によって〈剣《ジャガー供媾次咾鯒枷することを断念したフランス海軍(及びドイツ海軍)ではACM計画に基づく艦上戦闘機の開発に拍車をかけ、ACT計画の方はM型から着艦装備を撤去、レーダーを交換するといった最小限度の差(80%まで同じ)収めることとなった。
 性格はともかく性能では随一と謳われた〈剣《ジャガー供媾次咾鯤源通り張り倒した以上、ACM計画による〈里見《ラファールC/M》こだま〉に対しては多彩な兵器搭載能力、超音速機動、超音速時の余剰推力、さらには空母適応能力という実に欲張った要求を小型軽量の機体で答えるという難題を突きつけられた。同機が「小型ながら実はグラマラス」といわれる由縁もここにあるし、下手をしなくとも空飛ぶメルヘンのような機体を設計しなければならない理由もそこにあったのだ。
 外観はデルタ翼にカナード翼を取り付けたカップリングデルタ翼機ではあるが、翼面積を広げると共に主翼の後退角をやや浅めの45度とし、機種両側面を絞って半円形のエアインテークを配置して空戦能力、大仰角時の飛行能力の維持と抵抗の低下を図り、狭い飛行甲板での兵装取り付けを楽にするために中翼配置をとっている。
 レーダーはフェイズドアレイ型を採用。100km以上の探知能力を持ち、ルックダウン、同時目標追尾能力はもちろん、戦闘指揮機のデータリンク機能も標準で搭載、命令一下で瞬時に攻撃、対艦攻撃などのフォーメーションをとることが可能。これらの電子機器は重さだけでも800kあり、余裕のあるコンピューター記憶容量を含めて〈里見《ラファールC/M》こだま〉に文学少女ばりの知識を備えさせている。
 搭載武装は爆弾、AAM、そして独仏共同開発の超音速対艦ミサイル〈《ASN》うたまる〉の運用能力も忘れてはならない。なぜならこのロケット/ラムジェット推進の対艦ミサイルは後の第四次大戦で日本艦隊を慌てふためかせることになるからだ。
 そしてもう一つ、忘れてはならないのがアクティブ・ステルスシステムである。アクティブ・ステルスとは、機体に飛んできた電波と同じ位相差の電波を送り返すことで打ち消し、レーダーに映らなくするというシステムであり、今までのステルスが「以下にレーダーに写らない」ことを追求して合衆国のF117〈井上《ナイトホーク》光輝〉のような「空飛ぶクリスタルガラス」あるいはスペインの「委員長」(または「▲」)ことNH312〈杉崎《アベンジャー》玲於奈〉のような奇怪(スペインの場合は伝統も入っているが)な機体形状をとって飛行性能や搭載量、整備性を悪くしていたのと違い、アクティブ・ステルスを装備した機体は積極的にレーダーから来る電波を打ち消すためにそれほど機体形状を奇形化することなく性能とステルスを両立できるという画期的なシステムである。このシステムは艦隊兵力や艦載機性能が劣る海軍によって開発され、来るべき戦いでは数に勝る日本艦載機に挑む立場となる〈里見《ラファールC/M》こだま〉〈芳乃《ラファールD》さくら〉両機種(後に〈芹沢《リンチェ》かぐら〉にも)に装備された。このシステムの威力はAWCS機である〈桜井《グローバルサーチ》舞人〉のレーダーを潜り抜けて「い、一体どこから!」とレーダー員を仰天させ、〈芳乃《ラファールD》さくら〉の方はというと〈白河《アドラー》ことり〉〈朝倉《ファルケ》音夢〉の探知の隙を突いて〈朝倉《Ar707E3》純一〉に擦り寄れたことを挙げればよいだろう。
 なお、本機は〈雪村《ミラージュ2000-5》小町〉に代わってドイツのLGJ(軽戦闘機計画)にも参入することを狙い、ドイツの要求に合わせて仕様を変更した〈芳乃《ラファールD》さくら〉が開発され(※注2)、ドイツ海軍の艦上機にもなっているが、両型にはやや相違があり、〈里見《ラファールC/M》こだま〉はフランス軍用機御用達のSNECMA社エンジンを積んだが、〈芳乃《ラファールD》さくら〉は同じSNECMA社エンジンをOEM供給したアルグス社製As488エンジンを搭載している。これはエンジン開発に予算をつぎ込みすぎて一時経営危機に陥ったSNECMAとBMW、ユンカースに挟まれて利益が伸びないアルグス社の両社を救済させるという目的でこういう組み合わせとなったもので、〈芳乃《ラファールD》さくら〉は機体もAs488エンジンに合わせて一回り小型軽量化。胴体もエンジンに比例してこのクラスの機体としては違和感を感じるほどグラマラス、あるいは「妖艶な魅力」と自称する〈里見《ラファールC/M》こだま〉に対して〈芳乃《ラファールD》さくら〉はエリアルールなどの影響でかなり細くシャープ。そして性格もまるで「姉と妹」ほどに違う機体となっている。

■ねこりゅっく

 〈里見《ラファールC/M》こだま〉は空戦以外にも対艦ミサイルや爆弾などを装備できるが、本機専用の特筆すべき装備として機体上面に張り付く形のバックパック(通称「ねこりゅっく」)が挙げられる。これは長距離侵攻への航続力不足が指摘されたための措置で、艦載機として下側に増槽を取り付けることへの不安と搭載量減少を嫌ってパックをあたかもリュックのように背負い込む形で装着。このパックは電子装備や通信装備を含めた大型のもので、当初開発されたときは目が飛び出るほど高価であったが、その後の改良によってワゴンセール並みに安くすることに成功。しかも取り付けによる空気抵抗はほとんどなく、ねこりゅっくの後部から延びる「しっぽ」のようなブームや「みみ」と呼ばれるアンテナは〈里見《ラファールC/M》こだま〉の性能を著しく向上させるほど。
 ただしこの装備は採用当初パイロット達から非常に評判が悪く、「恥ずかしい」「子供っぽい」から始まって、信心深いパイロットに至っては「背中に刻み付けられた屈辱の十字架」とまで称された。もっともドイツの同業者からは「恐ろしいほど似合う」「ぴったりの装備」と大絶賛。それどころか日本からは「反則だ」「対処不能だ」、そして英国からは「ハングドキャット」「あのようなものが装備できる機体はわが国には存在しない」と国民性溢れるさまざまな評価を頂いている。
 まあ、これは半分やっかみであることは同型機である〈芳乃《ラファールD》さくら〉にはこれを装備せず、ごく普通の増槽(こちらは「にんじん」と呼ばれる)を懸架したことでも明らか。やはりすべからく珍妙なもは人に装備を勧めても自分では装備しない方がよい。

■小さな大先輩

 前述の通り〈里見《ラファールM》こだま〉はドイツ海軍が艦上機〈芳乃《ラファールD》さくら〉として採用したが、これは第三次大戦で空母運用能力を失い、80年代からようやく空母部隊の再建を始めたばかりであり、約30年のブランクは余りにも長すぎた。
強力なカタパルトをもって70m程度の滑走距離で無理やり発艦。強靭なフックとケーブルを使って100m程度で強引に着艦させ、海水からくる塩害に耐え、着水してずぶ濡れになっても耐えねばならない。艦上機とはそれほど過酷な代物なのだ。よって〈里見《ラファールM》こだま〉はそのコンパクトな機体に似合わずドイツ母艦機の「先輩」としてフランス海軍パイロットたちは何かというと「先輩の言うことを聞きなさい」とお説教ぶる。第三次大戦以後、海軍を軽視気味だったドイツにとっては「小さいけれど口うるさい先輩」である〈里見《ラファールM》こだま〉を可愛がっていくことはフランス製艦載機(ドイツ仕様だが)を積むことも合わせて自業自得とも言える。挙句東部連合に「留学」して戻ってきた〈芳乃《ラファールD》さくら〉が「先生」のように振舞うものだから海軍航空隊は大騒ぎである。
 なお、艦載機ということでマスコミ系統への露出も高く、GETTO側のみならず日本や合衆国でもよく紹介されたが、日本では何を間違えたか「ラファエル」と誤訳されて食玩で登場。人気を博したがこれに頭に来たダッソー社から直接担当が食玩メーカーに現われ、延々とお説教したというエピソードが残っている。

■海上での演劇

 第四次大戦前にはフランスの3空母、すなわち〈島津《ラ・サール》一葉〉(40機)、〈佐伯《クレマンソー()》玲奈〉(50機)、〈葉月《ジャン・フランシス・ダルラン》彩音〉(55機)(※注4)の三空母の艦載機はほぼ〈里見《ラファールM》こだま〉に入れ替わり、予備航空隊に配備された分を合わせると200機余りを受領。やや遅れて配備され始めた空軍型(C型)も戦術戦闘を任務とする部隊に配備され、開戦を迎えた。

 開戦後、アイスランドへの奇襲攻撃で多大な損害を受けたPACTO側は潜水艦と長距離爆撃機からの巡航ミサイルで反撃を試みるが、〈桜井《グローバルサーチ》舞人〉を「部員A」と呼んで監視にこき使い、同様にこき使う〈朝倉《Ar707E3》純一〉から給油を受けて空中待機していたダッソー/エンブラルADX〈結城《シグーネ》ひかり〉(※注3)の前に「その程度?」と叩き落されて失敗、潜水艦部隊も〈森《フュリース》青葉〉を中心とする大戦部隊に料理されて欧州大陸周辺から駆り出されてしまった。
 こうなると後は英本土を締め上げるのみ、既に〈雪村《ミラージュ2000-5》小町〉が英軍機と激しい突っ込み合戦を演じていたが、これに〈里見《ラファールM》こだま〉も参戦。(小型なので)子供と舐めてかかってきた英軍機に対して〈芳乃《ラファールD》さくら〉を上回る撃墜数をたたき出して「子供じゃないもん」「空戦に身長は関係ない」という教訓を英軍機に対して必死に教え込む。

 このように締め上げを食らう英本土に対し、PACTO側は大西洋を打通すべく行動。阻止しようとするGETTO艦隊との間に決戦が発生した。これが第二次NY沖海戦。これに勝って制海権を確保しなければ今まで育てたものが舞い散る桜のように消えてしまう。GETTO三国連合艦隊(ドイツ、フランス、東部連合)は夢を消さないため、花を散らさないため、決戦に挑んだ。幸いにして開戦初頭のグアンタナモからの攻撃で日本空母は多大な打撃を受け、新江幸生中将率いる日本空母は〈轟天〉〈蒼天〉のみ。〈伊藤《エンタープライズ()乃絵美》〈シルフィ《ニミッツ》クラウド〉〈芦原《ウェンデル・ウィルキー》洋一〉からなる合衆国任務部隊を加えても5隻。軽空母を含めても戦力的にはGETTO側が優勢だった。
 基本的にGETTO海軍が合同行動を取る時にはフランス軍の司令官が総指揮を執るのだが、総司令官エグル・マルザンが連邦フランス艦隊、そして〈氷室《リシュリュー》微〉と決着をつけるため、〈佐伯《クレマンソー()玲奈》を率いて分離、そのため次席司令官であるドイツのフォン・ウルリッヒ大将が艦隊を統括することになったが、それでも空母7隻と言う堂々たる機動艦隊。ただエグル・マルザン(第三次大戦で著名なエミール・マルザン提督の息子)とは違い腺病質な印象を持つフォン.ウルリッヒの指揮ぶりは不安な要素だったが。
 艦隊上空で空中管制を担当していた〈紫光院《紫雲》霞〉に対して〈結城《シグーネ》ひかり〉が長距離空対空ミサイルASLP-SRを放ち、当たらないとみるやそのまま「部員」を引き連れて突撃をかけたところから大空戦の幕が空いた。
 両陣営の上空で〈紫光院《紫雲》霞〉を護衛していた日本機は〈結城《シグーネ》ひかり〉が撃ったMICA空対空ミサイルと〈紫光院《紫雲》霞〉自身が誘導した味方戦闘機の空対空ミサイルのダブルツッコミを受けてどこかに吹き飛ばされ、双方の長距離空対空ミサイルの乱発の煽りを食らって双方の「ヒロインをとりまとめる」役割を持つ管制機達がてんでばらばらに逃げ回る。
 こうなるともう誰も彼もない大乱戦。あっちこっちで空戦のセオリーを無視した戦いが繰り広げられていく。
 「小型でグラマー」という奇妙な一致(機体サイズが一回り違うが)を持つ四三式戦闘攻撃機〈藤宮《青嵐》わかば〉との戦闘では機動性とアクティブステルスで優位に立つが、「妹」の危機に駆けつけた四〇式戦闘機〈藤宮《剣》望〉の光電子捜査装置(レーダー波を出さずに捜索、攻撃が可能、正に「思い描いたものを斬る」能力)の前では〈里見《ラファールM》こだま〉のフェイズドアレイレーダーは「文化祭のお芝居」レベルに過ぎない。観てられなかったのか部員の失策をカバーすべくすっ飛んできた〈結城《シグーネ》ひかり〉が「鋼鉄のツッコミ」渡り合う。続けて三七式戦闘機〈鳴風《晨風》みなも〉がたこやき(球形)型のフレアを放ちながら突っ込んでくると〈八重樫《ヴルペス》つばさ〉が「や、それうちでも出来るわ」とばかりディペンサーを撃ち返す。
 何が何だか判らないような判るような状況が延々続いていたが、僅かの隙を突いた〈芳乃《ラファールD》さくら〉の金属バット…もとい、対艦ミサイルが合衆国艦隊に損害を与えることに成功。
 チャンスと踏んだフォン・ウルリッヒ、形成挽回を狙う新江の両司令官がミサイルの一成発射を命令、両艦隊に間に三桁を越える破滅の矢が飛び交う。
 そして破滅したのはドイツ側だった。フォン・ウルリッヒの意図不明な命令で防空陣の大岩が消え、その隙に突入したミサイルは旗艦である〈牧瀬《フリードリッヒ・デア・グロッセ》那波〉に10発命中するとともにウルリッヒもまた叩き潰されてしまった。司令部がなくなって慌てふためくGETTO艦隊だが、旗艦を継いだ〈山岸《レオン・ガンベッタ》めぐみ〉とその司令官は艦隊での人気とは反比例するかのように恐ろしく有能だった。少なくともフォン・ウルリッヒのとは違って意図不明な命令は出さない。
 護衛代わりに連れてきていた戦艦部隊に砲撃戦へと持ち込むべく前進させ、彼女達が敵艦隊へと届くまでの時間を稼ぐために対艦ミサイルの第二波攻撃を命じた。
 〈室井《フォルバン》祐希〉を始めとする艦船、上空にいる〈八重樫《ヴルペス》つばさ〉〈芳乃《ラファールD》さくら〉から一斉に対艦ミサイルが飛ぶ。
 「ぶっ殺す!」
 「ぶっ殺すよ?」
 「おっ死んじゃえ〜」
 第一波よりもあらゆる意味で危険度が増した対艦ミサイルは日本・合衆国艦隊に時間稼ぎ以上の損害を与え、新江をして戦艦同士の砲撃戦を決意させるのに十分すぎる精神的打撃を与え、誰も(希望はしていただろうが)予想していなかった戦艦対戦艦の砲撃戦へともつれこむ。
 そして戦艦同士の砲撃戦は最終的に〈木下《シャルンホルスト》留美〉を失ったGETTO側が支えきれず仁撤退。主力艦では唯一無傷の〈葉月《ジャン・フランシス・ダルラン》彩音〉を仕留めようとするPACTO機に対し、はるばるフロリダから〈朝倉《Ar707E3》純一〉をお茶汲み(空中給油)でコキ使いつつ駆けつけた〈結城《シグーネ》ひかり〉が飛来、〈里見《ラファールM》こだま〉〈芳乃《ラファールD》さくら〉を率いて防空戦を開始した。
「タケ、ミヤ、こだま、さくら!」(各機コードネーム)
「イエッサー!」
〈結城《シグーネ》ひかり〉からの指揮によって瞬時にフォーメーションを切り替え、「高所恐怖症(STOVL機だから)気味な〈藍澤《シュライクN》眞穂〉を高空に誘い出し、〈久保《ホーネット》勝〉にはバイオレンスな機動を持って叩き落す。
 さすがの新江も「自分以外」が全て損傷する有様では追撃を断念するしかなく、戦術的勝利で我慢する他はなかった。

 第四次世界大戦後はさらにステルス能力を強化した改良型が配備され、この愛らしい「中型」戦闘攻撃機は艦上機の「先輩」としてよく使われることとなるだろう。韓国に輸出しようと提携寸前となったが、当の韓国が「もっと搭載量を」とかわがままを言った(実は隠れて取引していた)挙句F15〈深海《イーグル》未緒〉に乗り換えて「二度とあの国には売らん」とフランス側を激怒させるという事件はあったものの、その他はおおむね順調でどうやら「また年を取っちゃった」と〈里見《ラファールM》こだま〉を嘆かせる妙な状況はまだまだ続きそうである。

♯注1:それゆえ東部連合艦載機パイロットは自分達を「エリート」と称し、独仏伊の同業者を見下す傾向があった。

♯注2:詳細は〈芳乃《ラファールD》さくら〉の項に譲る。

♯注3:〈聖山改〉を始めとする戦略爆撃機や巡航ミサイルを阻止するため、高空を高速で捜索し、長射程AAMによる「ツッコミ」で叩き落すために開発された大型迎撃機。直線を多用した直情的、無骨な姿は別の意味で人気が高い。なお〈アマゾネス〉は正式名称ではないので注意。

#注4:二番艦である〈ピエール・ラヴァル〉はまだ船台上だった。フランス統一後、根本的に設計を改め、艦名も〈シャルル・ド・ゴール〉として建造を続行しているが、いつ完成するかはフランスに聞いてほしい。

データ(C/M型)

全幅 10.8m全長 15.3m
全高 6.34m
自重 9060(C)/9800(M)
最大重量 21500
発動機 SNECMA M88-6(推力7290圈ぃ繊殖臓。隠娃僑沓悪)×2基
最大速度 M=2.1
最大航続距離 2120km+1100km(パック分)
武装 30弌。韮稗腺垉ヾ慄ぃ果
   各種爆弾6000圈▲蓮璽疋櫂ぅ鵐硲隠
乗員 1名


■各型

B型:空軍用複座戦闘攻撃機型
C型:空軍用単座戦闘機型
M型・海軍用艦上戦闘攻撃機型
〈芳乃《ラファールD》さくら〉:ドイツ空軍向け多目的戦闘機型
〈芳乃《ラファールDM》さくら〉:ドイツ海軍向け艦上戦闘攻撃機型
〈芳乃《ラファールE》さくら〉エンジンをP&W社製に換装したドイツ独自の発展型


■ダッソー/エンブラルADX〈結城《シグーネ》ひかり〉<Dassault/Embraer ADX Cygne>

全幅 13.51m
全長 24.38m
全高 6.15m
自重 22300
最大重量 47300
発動機 SNECMA M89-F6(推力11700圈ぃ繊殖贈隠沓毅娃悪)
最大速度 M=3.0
最大航続距離 3200km
武装 30弌Γ韮稗腺垉ヾ慄ぃ洩
   ASLP-SR×4+MICA×6
乗員 2名