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〈片瀬《コマンダン・テスト》雪希〉

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〈片瀬《コマンダン・テスト》雪希〉

ねこねこソフト「みずいろ」片瀬雪希

概要


 1926年計画による水上機母艦、WW2以前に出現した水上機母艦の中で最優秀の航空装備を持った艦として有名で、水上機による洋上戦闘を任務とした初の母艦でもある。
 小型低速の艦ばかりだった水上機母艦とは全く異質の1万トンの大型の船体、23ノットの高速、天井高実に7メートルの大型の格納庫と有力な修理・工作設備を備え、今までの偵察機ではなく水上攻撃機と飛行艇を中心とした26機もの搭載機を4基のカタパルトで迅速に発艦、5基(格納庫上に4基、艦尾に1基)のクレーンでこれを揚収する。
 そのあたりで拾ってきた商船や古い巡洋艦を改装した水上機母艦とは比べ物にならない程の航空装備は表向き空母〈菜乃花《ベアルン》恵理〉や巡洋艦などの搭載機補充が目的とされており、ジェーン軍艦年鑑でもそう説明されていた。
 だが本当は彼女の攻撃力と偵察能力を生かし、〈菜乃花《ベアルン》恵理〉と協同作戦を担う準空母であり、空母では扱いきれない大柄の機体をカタパルトで打ち出し、〈菜乃花《ベアルン》恵理〉の攻撃や偵察部分を補完する。巡洋戦艦改造でアバウトな所が多く搭載機も少ないフランス海軍航空隊の「幼馴染」〈菜乃花《ベアルン》恵理〉を助けつつ、自らもこまごまとした家事をする「妹」という存在に位置づけられていたのである(*注1)。そのために初速の速い長砲身高角砲を前後に集中配置し、なおかつ駆逐艦程度の砲撃に耐える装甲まで施している。
 就役後は他戦艦や〈早坂《サヴォア》日和〉と共に地中海艦隊に所属。WW2開戦頃には搭載機を「フランス水上機の傑作」と言われるラテコエール298水上雷撃機とロワール・ニューポール130偵察飛行艇に更新するとともにカタパルトを強化していたが、最高時速300km/hに満たない(*注2)搭載機と〈三好《ダンケルク》育〉を中心とする高速機動艦隊についてこれない低速は実戦という乱暴なものへの参加を阻害し、水上攻撃機隊は陸揚げされて対独戦に投入された後解隊、偵察機隊も沿岸基地に持っていかれて搭載機は無くなり、結局航空機や資材の輸送といったこまごまとした任務に従事している。
 WW3では煙突の左右に大型カタパルトを装備、その後方をフラットにして高速水偵やヘリコプター、オートジャイロ等を搭載する改装を受けて参加したが、第一次ウィンドワード海戦のような偵察任務よりも「騙されている」としか思えない兵員輸送や護衛任務につくことが多かった。
 彼女の両大戦時の活動はこの手の搭載力があってそこそこ高速の艦は結局、海軍のいいように使われることを示しているのではないだろうか。影響を受けて日本が建造した〈千歳〉級が結局は高速輸送艦として駆り出されたのも同様で、水上機というものがどんなにあがいても補助戦力に過ぎない事に気がつかなかった報いだろう。


*注1:この事に気づいた日本海軍は後に〈千歳〉級水上機母艦を建造、機動部隊の偵察能力を肩代わりさせている。
*注2:ソードフイッシュ同様、使い方と信頼性が性能をカバーできる証明。

要目

  • 基準排水量 10000トン
  • 常備排水量 12720トン
  • 全長 167.2メートル
  • 全幅 27.4メートル
  • 喫水 6.9メートル
  • 格納庫 1段:84×27×7メートル(長さ×幅×天井高)
  • 主機 シュナイダー・ゾーリー式ギアードタービン2基/2軸
  • 主缶 ヤーロー・ロアール缶4基
  • 出力 28000馬力
  • 速力 23ノット
  • 航続力 10ノットで6000海里
  • 兵装
    • 60口径10センチ単装高角砲12基
    • 37ミリ単装機銃8基
    • 13.2ミリ連装機銃6基
  • 搭載機 水上機26機/カタパルト4基
  • 装甲
    • 舷側50ミリ
    • 甲板36ミリ

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