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〈藤枝《トレントン》保奈美〉

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合衆国海軍強襲揚陸艦〈藤枝《トレントン》保奈美〉

元ネタ オーガスト「月は東に日は西に」藤枝保奈美

解説

 レーガン政権の「六十隻艦隊構想」における空母型強襲揚陸艦の一番艦。日本海軍の保有する大型強襲揚陸艦を研究し尽くし、その欠点を全て是正して設計された彼女は、まさに水陸両用戦における「完璧超人」とでも言うべき、世界最強の強襲揚陸艦である。

建造の経緯

 1974年、ドック型揚陸艦〈クリフ《サン・アントニオ》クラウド〉級に引き続き、空母型強襲揚陸艦の建造が決定した。建造時のコードはXLHDである。
 海兵隊の戦力向上を目的として建造が承認されたXLHDであるが、合衆国では建造・運用のノウハウが乏しく、既に同種の艦を多数運用している日本海軍に範を取って建造が開始された。
 とはいえ、そこはかつては日本と並ぶ大海軍だった時代もある合衆国海軍である。ただノウハウを吸収するだけでは芸がないことから、既に就役している艦を徹底的に研究し、その良い所を全て取り込むと共に、欠点をも全て洗い出して、それを是正した設計を行う事に決定した。
 3年に及ぶ研究と設計の末、XLHDは十分な能力を持つと認められ、建造が承認された。同時に一番艦の艦名を〈藤枝《トレントン》保奈美〉と決定している。
 トレントンは独立戦争において、追い詰められたワシントンが起死回生の勝利を得た場所であり、独立戦争の転機となった戦場である。その名を付けたという事は、この艦が来るべき再統一のための戦いにおいても、勝利の先駆けとなって欲しいと言う願いの表れである。


特徴

 設計上、日本艦と比較して見直されたのが、まずエレベーターの配置である。日本艦では艦尾に一基、舷側に一基という配置が多かったが、XLHDではこれを舷側二基に改めている。
 この配置変更により、航空機格納庫の容積が大幅に向上し、搭載機数はヘリコプターなら36〜40機、VSTOL機なら20〜22機に達する。そのため、いざと言う時には艦載機を全てVSTOL機とし、制海艦的な運用を行う事が可能だ。
 海兵隊員の乗艦数も多く、完全装備の隊員約2000名を輸送する事ができた。しかも居住性がきわめて良好な事もあって、その悪口雑言で知られる合衆国海兵隊員ですら、彼女に対しては口汚い言葉遣いを避けたと言う。
 艦尾には艦内ドックへのハッチがある。ドックは艦の全長の約5割近くにも達する奥行きのある構造で、揚陸用ホバークラフト(LCAC)3隻もしくは揚陸艇6隻、または水陸両用装甲車25両を収納できる。ドック前部には車輌格納庫へ直通する傾斜路があり、各種車輌はここから直接揚陸艇に乗り込む構造となっている。
 武装も強力で、個艦防御用の20mmCIWSおよびLAM発射機とシースパローSAM8連装ランチャーの他、艦首と艦尾に一基ずつMk−45単装5インチ砲を装備している。これは対地射撃を考慮して、延長射程砲弾を発射できるように改良されたMod3で、発射速度は毎分20発。射程は150kmに達する。
 艦載機は通常編成の場合、輸送ヘリ26機、攻撃ヘリ8機、VSTOL戦闘攻撃機8機の計42機を搭載する。
 こうした装備を詰め込む船体は満載時に4万トンに達するグラマラスさを誇っており、新造艦ながら歴戦の艦に負けない存在感を放っていた。また、外見が第二次大戦中の空母に似ている事が水兵や海兵に親しみを抱かせたのか、短い期間の付き合いでも、まるで幼馴染みのようにしっくりとなじむ存在として、海軍・海兵隊の双方で高い評価を受けている。


戦歴

〈藤枝《トレントン》保奈美〉の登場は、六十隻艦隊構想計画艦の中でも大きなインパクトを持って受け止められた。合衆国海軍としては、日本の〈千堂《鳥海》瞳〉級防護巡洋艦をタイプシップとして建造した〈天ヶ崎《パイクスピーク》美琴〉級イージス巡洋艦を「未来から来た主力艦」としてアピールしたい意向があったのだが、〈藤枝《トレントン》保奈美〉の存在感の前に〈天ヶ崎《パイクスピーク》美琴〉は霞んでしまい、〈藤枝《トレントン》保奈美〉こそがメインヒロインであると言う扱いを受けてしまっている。
 もっとも、四万トンを越える〈藤枝《トレントン》保奈美〉と一万トンの〈天ヶ崎《パイクスピーク》美琴〉が並んでいれば、前者がメインヒロインに見えてしまうのは、仕方のないことかもしれない。
〈藤枝《トレントン》保奈美〉はその戦歴も華やかなもので、竣工直後の1990年にはコロンビアの麻薬組織掃討作戦で多大な戦果を挙げたのを皮切りに、各地の地域紛争で合衆国軍の先鋒として出撃し、その万能とも言える能力を駆使して大活躍を見せている。
 第四次世界大戦が勃発した際は、開戦初頭に日本空母部隊が対艦ミサイルの飽和攻撃によって大損害を被ったため、F−32〈藍澤《シュライクN》華穂〉24機を搭載して出撃し、主に艦隊防空を担当して味方の頭上を守った。
 そして、制海権確保後はフロリダ上陸作戦の一翼を担って参戦した。彼女が揚陸した第二十四海兵連隊は最重要目標であるケープ・カナベラル宇宙基地への一番乗りに成功し、基地のポールに高々と星条旗を掲げている。フロリダ戦線が文字通り泥沼のような膠着状態に陥った後も、〈藤枝《トレントン》保奈美〉は沖合いに留まり、艦載機と艦砲で味方を支援しつづけ、不利になりがちな状況を幾度も覆している。 戦後は「第四次大戦で最も活躍した合衆国軍艦」として評価され、名実共に海軍を代表するメインヒロインの一隻として、98年の湾岸戦争や2001年のインド洋大津波被災地支援など、各地に転戦を続けている。


諸元

  • 排水量:40877トン
  • 全長:257メートル
  • 全幅:32メートル
  • 機関:蒸気タービン 14万馬力
  • 速力:27ノット
  • 乗員:1075名
  • 兵員:2000名
  • 兵装:
    • Mk−45 単装5インチ速射砲 Mod3×2
    • RIM−7 シースパロー艦対空ミサイル発射機×2
    • LAM 10連装発射機×2
    • ファランクス20mmCIWS×3
    • ブローニングM−2 12.7mm機銃×4
  • 艦載機:ヘリコプター・AV−8B〈シーハリアー〉計42機まで
  • 上陸艇:LCAC×3


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