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〈相川《古鷹》真一郎》(供

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大日本帝国海軍水上砲戦型巡洋艦〈相川《古鷹》真一郎》(供

元ネタ Janis/ivory「とらいあんぐるハート」相川真一郎

アウトライン

 軍縮条約失効後、各国(特にドイツ・イタリア・アメリカ)が建造に着手した超一五、〇〇〇トン型の新世代水上砲戦型巡洋艦(大型の船体に高初速・高発射レートの六〜八インチ砲多数を備え、重防御を施した"準戦艦"的大型水上打撃艦)に対抗する為設計された。
 同時に、条約失効後将来型巡洋艦の方向性を喪失し、かつての巡洋艦調達計画の際にも発生した「多クラス小数艦建造」によって生じるデメリット(開発方針の錯綜、設計の多忙化による調達コストの増大、調達期間の遅延、多数の性能の異なる艦の乱立による運用コスト、運用面の柔軟性の喪失等)を解消する為、最終的に

・将来登場する各国大型巡洋艦に対抗する大型水上砲戦巡洋艦
・艦隊のワークホースとして運用される汎用巡洋艦

という二種類の巡洋艦(この時点で、旧来の重巡・軽巡という概念は消滅している)を各一クラス多数建造して調達・設計コストの低減と運用面の合理化を図ることとされた。

 〈相川《古鷹》真一郎〉(供(二代)型は上記マル八計画改定案の要求項目一に基づいて設計された大型水上砲戦巡洋艦で、条約による排水量の制限から解放された事を受けて船体サイズを思いきって二万トンクラスに拡大し、新型の二五センチ自動砲連装四基八門を備え、また船体には舷側一七八ミリ、甲板一〇四ミリの装甲を装着した重火力・重防御艦として設計された。


兵装

 本型に採用された主砲は新規に開発された九式二五センチ砲でこれは一九三〇年代に試験的にスペインから輸入され、その後艦政本部が独自の改良を加えた試作型長砲身一〇インチ砲をベースに再設計を加えたもので、砲口径二五・四センチ(正一〇インチ)、口径長五五(砲身長一三・九七メートル)、初速九一二メートル/秒、俯仰角プラス七〇〜マイナス一〇度、最大射程二七、〇〇〇メートル、最大射高一六、六〇〇メートル、砲身俯仰速度二〇度/秒、砲塔旋回速度一五度/秒、速射能力は毎分一〇発と同世代の各国の同クラス砲と比べて際だって高性能というわけではないが、本型に要求される能力を満たす十分な性能を備えていた。尚、砲弾は本砲に合わせて新規に開発された新型の九式徹甲弾の場合二六三キログラムの重量を持ち、砲弾一発当たりの威力という点では各国の八インチ砲巡洋艦を凌駕していた。
 ちなみに、スペインから試験導入された一〇インチ砲は口径長が六〇(一五・二四メートル)で、初速は一、三〇〇メートル/秒と言うとてつもないものであったが、反面速射時の砲身加熱や施条の摩耗が激しく、また高初速砲であるが故に発砲時の方向付近でのブレが大きく、最大射程付近での散布界が良好とはとても言い難かった為そのままでは実用に耐えずとされたのである。
 結局のところ、本砲が不採用の失敗作として倉庫に仕舞い込まれずにすんだのは砲安定機構の改良によるブレの局限と砲弾そのものの改良による射程及び威力の増大の実現見込みがあった事に加え、やはり従来の八インチ砲では新世代巡洋艦の舷側を破壊するには不十分とみなされた事が原因だろう。少なくとも、巡洋艦同士の戦いで最も多用される近〜中距離(五、〇〇〇〜一五、〇〇〇メートル)付近での威力や散布界は申し分なかったのだから。
 また、本砲では発射速度の向上を図る為に垂直螺旋式閉鎖機構と全自動給弾機構の採用が図られた他、砲弾と装薬を燃焼率の良い強化紙(いわゆる段ボール)で包んだ弾薬一体型の簡易薬筒が採用され、従来のような砲弾と装薬を都度別々に装填する事によって生じるタイムロスを大幅に軽減している。これにより、二五・四センチと言う比較的大型の砲でありながら毎分一〇発と言う優れた発射速度を持つ事が出来たのである。

 本型のその他の兵装は長砲身の一二・七センチ連装速射砲四基及び六一センチ五連装魚雷発射管、対艦/対空兼用ミサイル連装発射機各二基(ただし、一・二番艦のみ一〇センチ連装高角砲六基、六一センチ三連装発射管四基、ミサイル非搭載の状態で就役している)とボフォース四〇ミリ及び二〇ミリ機銃で、一見すると比較的対空兵装が脆弱にみえるが本型の設計目的は第一に敵巡洋艦の撃破であり、その為に水上戦闘能力を重視した結果あえて対空及び対潜兵装は平凡以下のレベルで妥協される事となった。
 これは、我が国従来型巡洋艦がその設計においてあれもこれもと欲張った結果、重心の上昇や居住性の低下、あるいは将来発展余地の喪失や性能の早期陳腐化などの弊害を引き起こすことが多かった(特に、条約型のころに橋本と大庭で散々に泣かされた経験があった)反省に基づくもので、対空および対潜戦闘に関しては脅威度に応じて十分な数の随伴艦艇を伴わせる事で解決を図ることとされた。

 また、本型では条約型以降の巡洋艦としては雷撃力が比較的高められているが、これは七式の名称で正式採用された新型のパッシブ音響/航跡追尾型酸素魚雷の実用化による水雷兵装の再評価に伴うもので、九三式一型酸素魚雷をベースとし、過大とされた射程距離を現実的な数値とする為空気室のサイズを縮小して、空きスペースに誘導装置のシステム一式を搭載したもので、雷速四九ノットで射程一三、五〇〇メートル、炸薬量四八四キログラム、重量は二、九五三キログラムであった。
 発射管の装備形式は従来からの我が国重巡洋艦のスタイルをそのまま継承しており、セルター甲板下の上甲板上に片舷当たり三連装発射管二基を搭載したが、後にミサイルの搭載工事を実施した際にヘリ甲板直下にミサイルの弾庫を設けた関係上、後部発射管及び予備魚雷庫とミサイル弾庫が密集してしまった事から被弾時の誘爆を避けるため、後部発射管及び後部予備魚雷庫を撤去し、それに伴う雷撃力の低下を補う為前部発射管を五連装とした。なお、三番艦以降は新造時よりミサイルを搭載して完成した事から魚雷発射管は最初から五連装片舷一基づつで就役している。
 搭載魚雷数は三射分とされ、発射管一基当たり事前装填済のものとあわせて九本(五連装発射管への換装後は一五本)である。

 ミサイルはエリア・ディフェンスに対応した八式対空ミサイルで、本型では八式二号連装発射機をダブルエンダー方式で搭載しており、前部発射機は艦橋直前、後部発射機はセルター(ヘリコプター)甲板直後に置かれ、搭載弾数は各三六発、誘導装置は当初射撃管制用二七号レーダーが兼用とされていたが、後にミサイル誘導専用のレーダー方位盤が開発された後はこれを艦橋構造物上に一基、ヘリ格納庫上に2基搭載している。
 ただし、一番艦〈相川《古鷹》真一郎〉(供傍擇啼麋峇呂亡悗靴討和荵絢‖臉鑠嵌に伴う速やかな戦力化が急務とされた為、新造時にはミサイルを搭載せず、変わりにミサイル搭載位置に高角砲を各一基を搭載して就役している。


船体・機関

 本型の船体は基本的には〈赤嶺《妙高》真理〉型以降の我が国重巡洋艦の系譜の延長線上に位置するもので、船型は中央船楼型外見を持つ平甲板型とされ、L/B比九対一のスマートな船型を採用し高速性と運動性能重視したものだが、船殻重量の軽減と工期及びコストの短縮の為にラインは一部直線形を採用しまた溶接構造を多用するなどの変化が見られる他、艦首部の水中抵抗を軽減する為に我が国の巡洋艦では初めて球状艦首(バルパスバウ)を採用した。
 本型では当初より威力向上型の八インチ砲弾に対する対応防御が盛り込まれており、舷側部には一五度の傾斜を持たせた一七八ミリ、甲板一〇四ミリの装甲を備えている。
 また、防御甲板は舷縁部を下向きに傾斜させて舷側装甲と接続しておりその部分は一二七ミリの厚みを備えてる他、機関室及び主砲弾薬庫側面、操舵室周辺に二〇ミリ厚の防御隔壁を三〜四枚重ねて装着したインターナルアーマーを併せて採用している。
 その他の部分では艦橋周辺及び主砲塔前循が二〇三ミリ、砲塔天蓋が七六ミリの装甲を備えている。 機関は二万トンを越える船体を三四ノットで航行させることを求めたため、二〇万馬力を越える高出力機関の搭載が要求された。
 そのため、当初鉄道省鉄道技術研究所と艦政本部が協同で開発していた大出力の舶用ガスタービン機関の採用が検討されたが、本型に先立ち昭和二〇年度計画で試験的に建造された中型駆潜艇に搭載しての実験の結果、初期の性能発揮にはほど遠い上信頼性に難がある事が判明したうえ、燃費が著しく悪い事が明らかになったことで最終的に実績のある蒸気タービンを採用することに落ち着いた。ただし、大出力の発揮の為必要とされる蒸気条件は従来よりも高いものとされ、四五〇度・四〇40気圧の飽和蒸気を用いる事となった。
 舵は釣合い式の二枚舵とされ、推進機は高速時の効率を高める為四枚羽根の可変ピッチプロペラとされたが、しかし残念ながら公試では要求値の三四ノットに僅かに届かない三三・七八ノットの発揮に留まり、水中形状の更なる最適化や推進機の改善など多くの課題を残すこととなった。


建造

 以上の特徴を備えた〈相川《古鷹》真一郎〉(供(2代)型は昭和二三年度の予算審議を経て最終的に同型艦一二隻の建造が承認され、一番艦〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲肋赦惰麁麈一〇月、横須賀海軍工廠で起工された。
 進水は翌昭和二四年九月、就役は昭和二五年六月で建造期間は三二ヶ月とこのクラスの大型艦としては記録的な短期間での就役であった。
 本型のデザインは対空/対艦ミサイルと言う新しい兵器の搭載を前提としていることを除けば基本的に我が国条約型重巡洋艦の正当な系譜に連なるものであることは既に述べたが、L/B比九対一のスマートな船体に、前部より背負い式配置の主砲塔二基、艦橋直前に連装ミサイル発射機、下部をミサイル弾庫としさらに旗艦機能を備えたために比較的大型となった艦橋構造物、その直後に聳える四脚の前部マストと誘導煙突までが一続きになった前部と、我が国巡洋艦で初めて採用されたマック式の後部煙突及びその上に設けられた小型の後部マスト、対潜ヘリ二機を収めたヘリ格納庫とその直後の最上甲板より一段高い位置に設けられたヘリ甲板、その直後に後部ミサイル発射機、そして背負い式に備えられた二基の後部主砲塔からなる後部の構造物群が全体では緩やかな山のようなシルエットを形作っており、重厚でありながら大変に優美なシルエットを備え、同時期に建造された多用途巡洋艦の〈藤田《鈴谷》浩之〉型が全体として装備の大部分が船体の後半部に偏ったアンバランスなデザインとは対照的に新世代日本巡洋艦の完成美と賞賛されることとなったが、それにも増して本型のシルエットは〈千堂《鳥海》瞳〉型重巡洋艦の改装後のシルエットに非常に似通っているため、人によっては〈千堂《鳥海》瞳〉と比較した上で「〈千堂《鳥海》瞳〉の妹分」「先代以上」「反則過ぎる」等と評価する声が後を絶たなかった。
 また、本型のシルエットが〈千堂《鳥海》瞳〉型と酷似していることは実戦の場面においても役立つことが多かったと言う。特に、本型に対する情報が不足していた昭和二五年初頭から昭和二六年半ばにかけては敵軍Uボートや偵察機の乗員が暫し本型を〈千堂《鳥海》瞳〉型と誤認し、ために旧式の条約型巡洋艦が相手と油断を誘えるケースが多かったと言う。


不本意な初陣

 〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲禄弭後暫くの間乗組員の訓練を兼ね、軽空母〈野々村《龍驤》小鳥〉と臨時に第一一三航空戦隊を編成して本土近海での哨戒活動にあたっていたが、さすがに乗組員の練度が充分に向上してくると「いい加減前線に出させてくれ」と言う不満が乗組員の間から沸き起こり、それが爆発寸前にまで至った事で連合艦隊司令部でもさすがにこれ以上本土近海に同艦を留め置く意味はないと判断、新たに装甲艦〈綺堂《グラフ・シュペー》さくら〉と第三一戦隊を編成し、新たに防空艦〈仁村《神流》知佳〉と〈野々村《龍驤》小鳥〉で編成された一一三航戦と共に欧州に派遣されることとなった。 昭和二五年八月中旬、第三一戦隊と第一一三航戦はスエズ運河を抜け地中海から大西洋に進出。そこで新たに配属される部隊の先任艦艇と邂逅した。
 第五戦隊旗艦、重巡洋艦〈千堂《鳥海》瞳〉。八年前、北太平洋に消えた先代〈相川《古鷹》真一郎〉(機にとっても「お姉ちゃん」にあたる重巡と、彼女は再び邂逅したのである。
 配属先はいうまでもなくウィンドヒル戦隊。スカパ・フローを根拠地として海上護衛任務を専らにする部隊だ。他にも、ウィンドヒル戦隊にはやはり先代〈相川《古鷹》真一郎〉(機とは縁深い〈鷹城《摩耶》唯子〉や、〈伊号第五二三〉潜、〈伊号三七三〉潜、それに先代〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲所属していたトライアングル戦隊で水雷戦隊の一翼を担っていた「後輩」の〈井上《雪風》ななか〉の姿も見える。その何れもが――新たな「〈相川《古鷹》真一郎〉(供法廚涼綰い鮨瓦ら歓迎していたし、〈相川《古鷹》真一郎〉(供紡Δ砲靴討發修里い困譴料イ發初めてまみえる相手であるにも関らず旧知の中のような居心地の良さを感じていた。
 そんな状態だから、到着後すぐに開始された戦隊機動訓練でも〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲両莪は愚痴一つ零すことなく、むしろ嬉々として部隊の先頭切って演習に精を出していたし、夜は夜で最新の設備を備えた厨房で(やはり腕自慢で知られる〈野々村《龍驤》小鳥〉や〈仁村《神流》知佳〉の烹炊長と共に)艦隊でも随一の腕自慢で鳴らした烹炊長が部隊の全将兵の為に、地中海で採れた新鮮な海の幸をふんだんに使った心づくしの夕食を振舞ったりとすっかり部隊に定着した感があったが、そんな平和な日々をぶち壊すささやかだが深刻な事件がすぐに発生した。
 早速、ウィンドヒル戦隊に新戦力が配備された事を知ったドイツの仮想巡洋艦が偵察がてら、戦隊の哨戒海域に出没し始めたのだ。しかもこの仮想巡洋艦、ただ配備された艦艇を索敵するだけでは飽き足らず行きがけの駄賃とばかりに他の戦隊所属艦や独航中の商船にちょっかいを掛けたりと傍迷惑この上ない。そこで、〈伊号五二三〉潜の潜艦長の発案によりこの独逸仮想巡洋艦を「成敗」する事になり、〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲砲眦然戦力としての参加を求められた。
 作戦会議の席で「詳細は後で」と口を濁しつつも〈伊号五二三〉潜潜艦長から作戦参加を打診された〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲僚嫐邊歪垢漏口一番「おし、どんとこい」と二つ返事で参加を快諾。全乗組員も同様で、折角の新型二五センチ砲の最初の獲物が商戦改造の仮想巡洋艦では少々物足りないと思いつつもさっそく自艦の戦闘力をアピールするチャンスと張り切っていた。
 作戦会議が終わり、仮想巡洋艦の出没する夜の訪れと同時に作戦発動。〈仁村《神流》知佳〉に率いられた第一九・第二〇駆逐隊と〈井上《雪風》ななか〉に率いられた第一六駆逐隊が警戒線を敷いてパトロールにあたり、〈伊号五二三〉潜と〈千堂《鳥海》瞳〉の二隻が海上と海中から獲物を待受ける。ただし、泊地を空にする訳にはいかないので第五戦隊の〈鷹城《摩耶》唯子〉と一一三航戦は泊地に残留である。
 そして〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲僚佝屬やって来た。
「春野艦長、出番です」
「うし……で、本艦は何をすればいいのだ?」
期待に胸踊らせながら〈伊号五二三〉潜潜艦長に訊ねる春野大佐。しかし、直後彼の期待は完膚なきまでに粉砕された。
「うむ、春野艦長、〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲稜ぬ海魯妊灰い澄
「出鯉?デコイでありますか?」
「そう、つまり解りやすく言うと囮」
「な、何だって〜」
「と、言うわけで貴艦には泊地の工作部が用意した張りぼてを乗せて客船に偽装して貰う」
「まてっ!そんなの出来るわけないだろっ!つかバレるだろ絶対!」
「いや、我ながら絶妙な配置だと思うのだが……とにかく、四の五の言わずに積み込みして下さい」
口では一枚も二枚も上手の〈伊号五二三〉潜潜艦長相手に言い負けた春野大佐はがっくりと肩を落すと、「色即是空我の心既に無の如し……」とがっくりと肩を落したままぼそりと呟くと艤装作業の指揮をとる為自艦に戻っていった。
 そして、〈相川《古鷹》真一郎〉(供望菫醗と泊地工作部のスタッフによる突貫の艤装工事が完成し、軍艦には有るまじき煌々と燈火を燈した〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲泊地の外に出てくると、思わずその姿を垣間見た〈仁村《神流》知佳〉の艦長が連絡の為に〈千堂《鳥海》瞳〉と繋がったままの隊内無線のマイクを持ったまま
 「うわ、完璧にはまってるし……」
と思わず呟き、それに対して〈千堂《鳥海》瞳〉艦長が
「しまった、こんな事なら本艦に報道班員乗せとくんだった……」
とぼやいて〈仁村《神流》知佳〉の艦長に怪訝な表情を浮かべさせる一幕が有った。
 勿論のこと、味方にしてからがそんな按配なので問題のドイツ仮想巡洋艦など当初の目的をすっかり忘れて
「はぁはぁ……今まで見て来たどんな船よりいい……」
とすっかり無防備状態で〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲飽寄せられ――そして――
「見つけたっ!」
ものの見事に〈井上《雪風》ななか〉グループの哨戒線に引っかかって発見されるところとなり、その後〈井上《雪風》ななか〉以下第一六駆の執拗な妨害によって針路を遮断され、その間に急行した〈伊号五二三〉潜と〈千堂《鳥海》瞳〉によって退路も完全に立たれ、更に〈伊号五二三〉潜の雷撃と〈千堂《鳥海》瞳〉の砲撃で推進器と通信設備、兵装を粉砕されて洋上に停止し、降伏を余儀なくされた。
 その後、拿捕されたドイツ仮想巡洋艦は泊地に曳航されて英軍に引き渡され、乗組員は捕虜として抑留されることとなったがその際、同艦に乗組んでいた乗組員が撮影した映像フィルムが押収されており、出来るだけ〈相川《古鷹》真一郎〉(供坊燭梁減澆鯑鳩海紡个靴独詁燭靴討きたい日本側の意向により速やかにそのフィルムは処分されたという(※)
 その後も〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲魯Εンドヒル戦隊に所属して船団護衛や水上戦闘などに活躍したが、残念ながら、本型の殆どは第3次世界大戦にはついに間に合うことなく、〈相川《古鷹》真一郎〉(供砲鮟けば余り目立った戦歴はない。


要目(新造時)

  • 基準排水量:22,740t(満載30,990t/常備27,810t)
  • 全長:217.5m
  • 全幅:22.4m
  • 喫水:7.9m
  • 主機:重油専焼缶6基蒸気タービン4基4軸
  • 蒸気温度:450度蒸気圧力40気圧(過飽和蒸気)
  • 出力:220,000馬力
  • 最高速力:33.7ノット
  • 航続距離:15,000海里(18ノット)
  • 燃料積載量:3,200t(重油)
  • 兵装
    • 主砲:九式55口径25.4cm自動砲連装4基8門
    • 高角砲:九八式改65口径10cm半自動高角砲連装8基16門
    • 魚雷:九二式61cm水上旋回発射管3連装4基12射線
    • 機銃
      • ボフォース40丕艦∩機銃8基
      • 20丕穫∩機銃12基
  • 装甲
    • 舷側:178(15度傾斜)
    • 甲板:104(上甲板)/127(舷縁)
    • 司令塔:203
    • 砲塔:203(前循)/127(側面)/76(天蓋)/57(背面)
  • 艦載機:ヘリコプター2機
  • 乗員:741名