〈信楽〉
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音響測定艦〈信楽〉(SIGARAKI, IJN)
(元ネタ:カクテル・ソフト「With You 〜みつめていたい〜」信楽 美亜子)
第二次大戦前、日本海軍は英海軍より対潜作戦全般における助言を受けていたが、その中で水中音響学に関する認識の不足を痛感した海軍は戦後、専門の水中音響測定艦を建造した。それが〈信楽〉である。
軽巡か大型駆逐艦並みの艦体にソナーを多数装備し、特に舷側に突き出したソナーユニットのため小柄ながら「グラマラスな」スタイルは妙に愛敬のある所を感じさせた。特に水深を測るために頻繁に水中へ音波を撃ち出す調査時には、数百キロ先からでもその存在が知れる「にぎやかな」艦であり、妙な存在感で全海軍の名物であった。
一方で彼女には対潜作戦の研究をする実験艦としての役割があったことは忘れてはならない。艦内の精密音響機器への悪影響を避けるため、武装と言えば護身用の対空機銃以外ない人畜無害そうな彼女も、水中の忍者たちには恐るべき敵手であった。特に艦尾から放出される曳航式のソナー・アレイは恐るべき高性能を誇り、水中のわずかな情報でさえ見逃す事はなかった。このソナー、〈信楽〉では単純に「マイク」と呼んでいたのだが、その特徴的な形状から僚艦では「エビフライ」と呼ばれており、これによって居場所を暴かれ追い回されたUボート側では「ヘルハウンド(地獄の猟犬)」と呼んでいた。いずれにしても彼女の一番特徴的な装備ではある。
もう一つの彼女の特徴…それは、艦尾が黄色、それもレモンイエローのような鮮やかな色に塗装されていたことである。これは夜間でも悪天候でも、その時々の水中音響を測定するため果敢に出港していくため、衝突防止のために塗装させたのだが、特に夜間などは非常に目立っていた。ミャンマー支隊時代にインド洋調査のため護衛艦として同行した事がある〈正樹〉艦長I大佐は
「ああ、うん、あれは…眩しかったなぁ。でも敵からも目立つのにあんな無防備で良かったのかと思うよ」
とコメントしている。しかし、幸運にも被弾する事無く終戦を迎え、戦後は海洋観測に従事。海軍水中音響学の発展のみならず、海底地形の調査などで大きな成果を上げた。
〈信楽〉要目
- 基準排水量…6200トン
- 全長…162メートル
- 全幅…22メートル
- 速力…23ノット
兵装
- 25ミリ三連装機関砲×4、12.7ミリ単装機銃×4
- 1947年就役
- 1978年除籍解体
(以下の記載は投稿者であるさたびー氏によるもの) 電子作戦艦を予定していましたが、「琴音」「初音」級を考えたので艦種を変えました。任務自体は現在の海自が保有する「ひびき」級やパシストの「洞爺」のあれとほぼ同じです。
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