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〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉

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ジェネラル・ダイナミックス F−16〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉

元ネタ:Ripe「とらぶる・とらいあんぐる」 御陵明里

解説

 合衆国空軍が主力戦闘機として開発した単発単座の軽戦闘機。滑らかな曲面で構成された小柄な機体に大推力のエンジンを搭載し、高い機動性と意外に多くの搭載量を有する。
 そのため、いかにも戦闘機、と言うスタイルでありながら、「できることはなんでもする」汎用性の高い機体となっており、その任務は対空戦闘のみならず近接航空支援にまで及び、多くの派生型も作られている。日本、フランス、スペインなどの後塵を拝してきた輸出市場では、合衆国機として久々のヒット作となり、韓国、台湾、イスラエルなどに合計1500機以上が販売された。

開発の経緯

 1970年代に入り、合衆国空軍では1950年代後半に開発されたF−107〈ペンシラー《アドヴァンスド・セイバー》カナ〉の後継となる機体を模索していた。 〈ペンシラー《アドヴァンスド・セイバー》カナ〉は魔法的な高性能を有する機体ではあったものの、レーダーの死角が広いなどの弱点もあり、70年代ではさすがに旧式化が否めない部分はあった。それでもその設計思想は非常に優れており、ジェネラル・ダイナミックス社の技術陣も〈ペンシラー《アドヴァンスド・セイバー》カナ〉を念頭において開発を進めた。そのため外見上この2機種は似ている部分が多い。機体下面に置かれたエア・インテイク、単垂直尾翼などである。
 しかし、さすがに10数年の航空技術の発達を反映して多くの新技術が導入されており、機体の制御を電気的に行うフライ・バイ・ワイア・システムを初めとして電子技術的に格段の進歩を遂げている。また、デザイン的にも直線的で凹凸のない〈ペンシラー《アドヴァンスド・セイバー》カナ〉と異なり、滑らかな曲線・曲面を主体として構成され、主翼と機体を一体化したブレンテッド・ウィングボディを採用。より女性らしさの増したデザインとなっていた。
 1974年に初飛行を行い、その後も順調にテストを消化したXF-16は正式採用が決定し、F-16〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉として合衆国空軍の主力を担う事が決定された。
 もっとも、やはりドイツのMe280〈白河《アドラー》ことり〉などの大推力双発重戦闘機と本格的な空戦を行うには不安があったため、制空戦闘任務にはノースアメリカンのF-15〈深海《イーグル》未緒〉が充てられる事になった。〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉推進派としては、せっかく唯一のヒロインになれるところへ、いきなり他のヒロインが押しかけてきた時のような失望感を味わう事になったが、そこは戦術・戦略上の必要性から組み合わせられた二機種だけあり、任務においても実に息の合ったコンビネーションを見せている。その一方、ベテランのF-4〈簗瀬《ファントム》籐子〉とは守備範囲が重なる事もあって、かなり熾烈な競争意識があったらしい。一見穏やかな中にも緊張感をはらんだ訓練風景は多くの空軍軍人に記憶されている。
 また、海軍にも提案が行われたが、単発機で着陸距離が比較的長いところが問題視され、不採用に終わっている。

経歴

 76年から実戦配備の開始された〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉は、〈ペンシラー《アドヴァンスド・セイバー》カナ〉だけでなく、F-105〈武田《サンダーチーフ》すもも〉などの任務も代替する機体であったため、その配備ピッチは早いものとなった。年間生産機数は200機以上に達し、さらに輸出も行われている。〈深海《イーグル》未緒〉と並ぶ合衆国空軍のダブル・ヒロインとしてその魅力は十分に発揮されていた。
 彼女がはじめて実戦を迎えたのが80年代になって始まったイラン・イラク戦争である。イラン王国に輸出された〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉はイラク空軍の欧州連合製機と互角以上に渡り合うだけでなく、対地攻撃にも威力を発揮してその性能を見せつけた。
 こうして実戦での性能評価を得た〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉は、性能に比例して高価な日独の航空機を輸入できない中進国、準先進国にとって魅力的な存在となった。ユーザーの声に応える形で数次のアップデートも実施され、最終的には二つの派生型が誕生している。
 一つは胴体を延長し、主翼を拡大して機動性と航続距離を強化したF-16E、通称〈御陵《アジャイル・ファルコン》明里〉。対艦ミサイルを4発装備することが可能で、魚をさばくように洋上からの脅威を粉砕する。日本の陸上攻撃機集団に相当する任務をこなせる機体で、予算の制約から海軍を強化できない諸国に対しては魅力的な存在と言える。空戦性能も高い。
もう一つが同様の胴体にクランクド・アロー翼を採用して低空域での運動性と搭載量を高めた戦闘爆撃機型のF-16XL、通称〈御陵《ブレイク・ファルコン》明里〉。大掃除でもしたかのように地上の敵軍をなぎ払う機体である。こちらは陸戦向けと言えるだろう。
この2機はいずれも原型のC型以前を超える性能を有し、単発の軽戦闘機としては世界でも最高の水準にある。
 そして、こうした派生型の他に、機体上面にコンフォーマル・タンクを増設して航続距離を高める「ブロック60C」と呼ばれる改修キットがある。空力特性の向上により、機動性や速度までアップすると言う非常に優れた改装プランで、アラブ首長国連邦、韓国などでの採用が決定しているが、合衆国本国では「こんなグラマーになった〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉には馴染めない。彼女はつるぺたなのが良いんだ」と言う主張が通って不採用となっている(注)。
合衆国本国ではF-16Eを最終生産型として配備しており、特にメキシコ湾岸の基地には、東部連合海軍や欧州連合海軍を撃滅することを目的として、多数が集中配備されている。
一方、F-16XLは主力戦闘爆撃機の座をF-15E〈深海《ストライク・イーグル》理緒〉と争って敗れ、合衆国空軍には少数の試験機を除いて配備されていない。事実上の輸出専用機であるが、違った形の彼女の姿を望むユーザーには好評を持って受け入れられている。主にイスラエルと満州が彼女のユーザーとして知られている。

 

実戦

〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉は、1993年以降はボーイング/USAのF-32〈藍澤《シュライクA》美也〉に移行する予定になっており、生産もその時点で国内向けは停止する事になっていた。しかし、F-32の計画遅延と価格高騰から、さらに現役期間を延長する事になる。
1995年の第四次世界大戦では北米航空戦で欧州連合の主力戦闘機群に一歩も引かない堂々たる戦いを見せ、特に、強烈なジャミングを撒きながら突入してくる電子戦闘機、E/F-4〈簗瀬《サンダー・ファントム》籐子〉に率いられた〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉が猛爆を仕掛けてくる戦法は絶大な破壊力を有していた。その仕事の的確さに、敵将兵は「いつか、自分たちの戦線を抜いて彼女たちは先へ行ってしまうのではないか?」と言う恐怖を抱いたと言う。
WW4戦後も、戦争被害と軍縮によって軍事費は緊縮。安価で優秀な〈御陵《ファイティング・ファルコン》明里〉の出番はまだ終わらず、最長で2030年までの現役が予定されている。この小さな機体こそ、合衆国空軍と言う「家」をずっと守り続ける偉大なヒロインなのである。

注) 実際は予算の制約が不採用の理由となっているが、真相がパイロットたちの好みにあるとする説は根強い。

要目(C型)

  • 全長:15.03m
  • 全幅:9.45m
  • 全高:5.09m
  • 自重:8.627kg
  • 全備重量:12.331kg
  • エンジン:GE−F110−GE−129(13.145kg)
  • 最大速度:マッハ2
  • 武装
    • M-61 20ミリバルカン砲
    • 最大搭載量:5.500kg

(E型)

  • 全長:15.52m
  • 全幅:11.13
  • 全高:4.96m
  • 自重:9.527kg
  • 全備重量:22.100kg
  • エンジン:GE−F110−GE−129(13.145kg)
  • 最大速度:マッハ2
  • 武装:
    • M-61 20ミリバルカン砲
    • 最大搭載量:8.050kg