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〈弓塚《スーパー・パーシング》さつきAC〉

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合衆国陸軍 M47〈弓塚《スーパー・パーシング》さつきAC〉

(元ネタ TYPEMOON/フランスパン メルティブラッド・アクトカデンツァより 弓塚さつき)

 1980年代末期、合衆国陸軍の内部には現状に不満を持つ一派があった。合衆国、スペイン、イスラエルによって共同開発され、その後改装を重ねることによって、日に日に主力戦車としての存在感を増しているM1A1〈アイリ〉、そして若干旧式化が進みながらも主砲、FCSの換装と〈サブラ〉装甲の装備によって、若干旧式化が進みながらも、いまだ戦力としては侮ることの出来ないM7J〈八車《グラント》文乃〉。(※1)
 これら、外国製の戦車(ヒロイン)達が脚光を浴びる一方で、本来、合衆国陸軍の屋台骨となるべき国産戦車であるM47〈弓塚《スーパー・パーシング》さつき〉は、国民や将兵からの人気は高いものの、その実態は著しい旧式化と補充部品の枯渇から、極少数が後方の州兵部隊に配備され、稼動するのも稀であった。(※2)
 この現状に不満を持った一派は秘匿名称として「AC計画」、(秘匿名称:アクトカデンツァ)と呼ばれる計画立ち上げた。全ては正当な合衆国戦車たる「さっちん」を日英、そして欧州連合の主力戦車達と肩を並べることの出来る正規のヒロインにするために!!

 しかし当初の意気込みこそ高く始まったものの、その前途は多難であった。第三次世界大戦終結後に改装が行われたとはいえ、その原型となる〈M26〉の設計は第二次南北戦争の直前、実に半世紀近く前である。
 かくして行われた改修は徹底したものとなった。車体右側にあった車体銃手席を潰した上で操縦席が中央に移動され、初期の〈アイリ〉と同じ900馬力のエンジンを搭載するべく、足回りを支えるトーションバーも頑丈な素材に換装された上で、車体後部も若干延長された。そしてその車体を包むのは簡易複合装甲と、雑具箱を兼ねたスペースド・アーマーである。
 そして新設計された大型の砲塔は、車体と同様に簡易複合装甲と、スペースド・アーマーで構成された鋭角的な形状のものに最新の射撃統制装置を搭載しており、以前の物が「ぷにぷにしたくなる」様な丸みを帯びていたのに対し、まるで吸血鬼の如き戦闘的なデザインとなった。
 そして、この「AC計画」の目玉というべき改装が主砲の換装である。非常に肉厚の砲身と比較して実際の口径は105个函〈アイリ〉の初期型や改装されたM7J〈八車《グラント》文乃〉と同じであり、70口径といった長砲身ではあるのもの、127个筍隠横賢亞蟾佶い鯀備する日英独仏の新鋭戦車と比べると、ややパンチ力が不足と感じられるかもしれない。
  しかし、計画名の「AC」は単なる「アクトカデンツァ」の略ではなく、隠されたもう一つの意味があった。それはAutoCanon つまり自動砲ということである。 120亠蕕亮臻い犯羈咾靴動貳の破壊力は落ちる物の、それを補うだけの手数をもって敵戦車を撃破せんとする発想である。
 この砲は砲塔後部の巨大なバスルに搭載されている自動装填装置によって、戦車の常識を大幅に上回る速度で砲弾を連射することができ、連続発射時に赤熱した砲身は、まるで血に染まった腕を掲げるかのようであった。
 完成した試作車が示したその性能はM7J〈八車《グラント》文乃〉はおろか、初期の〈アイリ〉すら凌駕するものであり、開発に携わった者たちは「願い続ければ夢はかなう」と自信満々であった。

 

 一方で、その改装は良いこと尽くめではなかった。「効果的な改装による旧式兵器の性能向上」という当初の謳い文句をどこかに置き忘れたかのような、大量の特注の部品によって、車体全体を一から作り直すかのごとき計画はコストを大幅に増大させた。
 高い発射速度の反面で、常識を外れた高速で稼動する自動装填装置は故障が多発し、さらに従来の90佶っ討茲蠅眤膩寝修靴殖隠娃記佶っ討砲茲辰特凸搭載量が減少して、継戦時間が非常に短くなるという、陸戦兵器としては重大な欠点も露呈した。
 元々が相当に無理をした改装であることを見抜いている各国の戦車関係者からは、まるで「見果てぬ夢を追い、届かない夢をつかもうとしている」とまで酷評されている。
 戦歴は不明であり、結局お蔵入りとなって実戦には投入されなかったとも、第四次世界大戦において、本車を装備した実験小隊が五大湖方面の戦闘に投入されてヴィシー・フランス軍の〈シエル〉を撃破した。湾岸動乱においてその姿を見たなどの説があるが、全て未確認情報に止まっている。

性能諸元

全長   11.326m
全幅   3.513m
全高   3.256m
最高速度 50km
兵装   70口径105仄動砲
     7.62亠ヾ惱董1(主砲同軸)
     12.7仆典ヾ惱董1(砲塔上部)
        発煙弾及び多目的榴弾発射機
乗員   3名

(※1) 日本から供与された〈八車《七式中戦車》文乃〉の合衆国軍による制式名称。

(※2) 〈弓塚《M46》さつき〉の改良型であり、ステレオ式測距儀を搭載し、防御力を高めた鋳造製の新型のものに換装した車両。第三次世界大戦後に残存した車両全てが改装されたが、母体となる〈弓塚《M46》さつき〉自体の残存数が少ないため、結果として10数台しか存在していなかった。
 また〈スーパー・パーシング〉という呼称は第三次世界大戦時初頭において、合衆国陸軍に入隊していた旧南部連合戦車兵が、唯一、ドイツ戦車に対抗することが可能だった〈弓塚《M46》さつき〉に「ドイツ人を打ち倒すアメリカの将軍」の名前として、第一次世界大戦において南部連合欧州派遣軍司令官を務めたジョン・パーシング大将の名前を付けた所から由来している。この愛称は非公式なものであったが、後に日本から供与された〈八車《七式中戦車》文乃〉をM7J〈グラント〉として制式化するにあたって、主力戦車の愛称として将軍の名前を付けるという形式が合衆国陸軍に定着した。

(備考) 形状はトルコで運用されているM60Tの車体に、T-55をベースに開発したTR-85M1の砲塔を乗せた感じ