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〈井上《雪風》ななか〉

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〈井上《雪風》ななか〉 Destroyer Inoue-YUKIKAZE-Nanaka,IJN

jANIS・ivory「とらいあんぐるハート」井上ななか


 スーパー・デストロイヤーとして名高い甲型(〈陽炎〉級)駆逐艦の8番艦。1940年1月に竣工した。基準排水量2千トン。
 建造当初は合衆国戦艦に対する水雷夜襲の中核戦力と目されたが、実際の対合衆国戦において「漸減作戦」は実施されず、攻撃に特化した単能艦でありながらも、駆逐艦本来の用途である汎用艦(ワークホース)として、対空戦闘に対潜水艦戦闘、船団護衛、と「本業」そっちのけで「アルバイト」に精を出すこととなった。
 かくして〈井上《雪風》ななか〉は第16駆逐隊に属する僚艦(〈初風〉、〈天津風〉、〈時津風〉)とともに、〈千堂《鳥海》瞳〉〈鷹城《摩耶》唯子〉を中核とした「ウィンド・ヒル戦隊」(注1)に加わり、太平洋・カリブ海・大西洋を走り回ることとなる。そして前記の二艦に対して「後輩」のような節度ある対応をとり、何事にも一所懸命な仕事ぶりから多大な信頼を得ている。しかし射撃と雷撃において拙劣というべき成績のため旗艦〈千堂《鳥海》瞳〉から叱責を受けることもあったが、攻撃に転じての対応速度においては戦隊随一というべき記録を残しており、名手の〈鷹城《摩耶》唯子〉艦長をして「強い」と言わしめている。
 本艦は「ウィンド・ヒル戦隊」の結成以来、数多の海戦、護衛戦闘に参加し、目立った活躍こそないものの要所々々で重要な役割を演じている。さらに第3次世界大戦で駆逐艦長を努めた端島大輔中佐(注2)とは名コンビというべきで、相川慎一郎大佐が司令兼艦長を努める〈綺堂《グラフ・シュペー》さくら〉の「トライアングル戦隊」と共に船団護衛に活躍した。

 〈井上《雪風》ななか〉は両大戦をほぼ無傷で過ごし(第3次世界大戦では「攻略」されかかったこともあったが)、敵艦をして「なぜ攻略できない!」と慟哭せしめ、「最難関」、「難攻不落」にして幸運の「不沈艦」と謳われている。
第3次世界大戦後は中華民国海軍に売却されて「丹陽」と改名し、東シナ海で活躍を続けることになる。そして第2次世界大戦前に建造された艦隊型駆逐艦の最後の残存艦として1970年まで活動し続けたが、同年の基隆沖での座礁事故を機に日本海軍に返還され、広島県江田島に記念艦として保存されることとなった。


注1:船団護衛作戦に多く参加したことから「護身道」戦隊とも呼ばれた。英国派遣時には、フォースTとして〈日野森《ビスマルク》あずさ〉追撃戦に参加している。
注2:海軍兵学校での席次は下から20番目くらいと学業は振るわなかった。しかし実戦向きの人材で下士官兵からの信望は厚かったが、勤務では常にだるそうな態度をとっていることから上官の受けは悪かった。相川大佐とは同期で、はっきりいって悪友。細君は煎餅屋の娘である。乗艦の〈井上《雪風》ななか〉に対しては、平時にはぞんざいな態度をとりながらも、敵艦がせまってくるや、〈井上《雪風》ななか〉を守るべく迅速に行動を起こしていたという。

要目(新造時)

  • 全長 118.5メートル
  • 全幅 10.8メートル
  • 主機 艦本式ギヤード・タービン2軸
  • 主缶 ロ号艦本缶3基
  • 機関出力 52000hp
  • 最大速力 35ノット
  • 航続距離 5000海里/18ノット
  • 基準排水量 2000トン

兵装

  • 主砲 50口径12.7センチ砲連装3基
  • 機銃 25ミリ連装機銃2基
  • 魚雷 61センチ4連装発射管2基

要目(1946年以後)

  • 主砲 50口径12.7センチ砲連装2基
  • 機銃
    • ボフォース40ミリ連装機銃5基
    • エリコン20ミリ連装機銃7基
    • エリコン20ミリ単装機銃10基
  • 爆雷
    • 七式散布爆雷投射基1基
    • 五式音響爆雷42発

同級艦(18隻)

  • 〈陽炎〉 〈不知火〉 〈黒潮〉 〈親潮〉 〈早潮〉 〈夏潮〉
  • 〈初風〉 〈井上《雪風》ななか〉 〈天津風〉 〈時津風〉 〈浦風〉 〈磯風〉
  • 〈浜風〉 〈谷風〉 〈野分〉 〈嵐〉 〈萩風〉 〈舞風〉 〈秋雲〉