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〈ルミラ《ジャン・バール》〉

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〈ルミラ《ジャン・バール》〉 Batiment de Ligne ”Jean Bart”

Leaf「ナイト雀鬼」「ナイトライター」「LeafFight97」ルミラ


 35年計画による〈氷室《リシュリュー》微〉級の2番艦。基本的に同型だが中部両舷にあった副砲は撤去されて対空火力が増強されている。また新造時から46センチ3連装砲塔を搭載した。

追われるように


 〈ルミラ《ジャン・バール》〉〈氷室《リシュリュー》微〉と同時に起工され、39年7月に進水し儀装が進められていた。ところがここでフランスの悪い癖が出てしまった。
 先行して儀装されている〈氷室《リシュリュー》微〉はともかく、〈ルミラ《ジャン・バール》〉はまだ主砲の据え付けが終っていない。ならば製作中のM1938・49口径46センチ3連装砲塔を最初から搭載すべきでは?
 この砲こそ隆山条約で主力艦を英国の35%に制限され、なおかつ主砲口径に決定的差をつけられる屈辱を味わったフランスが秘密裏に開発した46センチ=18インチ砲である。G3級の18インチ砲よりも新しいだけあって当然のことながら威力はあり、ドイツもこれを参考に46センチ砲を開発、砲身を融通してもらっている。
 確かにこれがあれば不実なアルビオン(英国のこと)なんぞに頼らずとも独伊戦艦を楽々撃破できるだろう。確かに言いたい事は判る。ただし時期を考えてから提案するべきだった。
 すぐに第二次世界大戦が始まり、フランスがおろおろしているうちにドイツが攻めこんで来た。この時〈ルミラ《ジャン・バール》〉はサン・ナゼールで一応自力航行可能なところまで完成していた。
 他には〈三好《ダンケルク》育〉級の3番艦〈アレイ〉とドックで建造されている〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉。こちらは〈氷室《リシュリュー》微〉級の3番艦だ。
 〈ルミラ《ジャン・バール》〉は兵学校を卒業したばかりの候補生全員を乗員代わりに乗せて出港、〈アレイ〉も続く。
 問題は〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉で、最小限の突貫工事で進水。その後その辺からかき集めた対空機銃を甲板に乗せ、スクリュー軸にタービンを取りつけ、高潮を待って曳船で引きずりだした。途中で座礁したりもしたがなんとか〈ルミラ《ジャン・バール》〉と〈アレイ〉が曳航しつつ5日後に命からがらダカールに逃げ込んだ。正に夜逃げ。


ダカール攻防戦


 さて、ヴィシー側と袂を分かち、自由フランスを設立したド・ゴール将軍はアフリカの仏植民地をこちら側に引きこもうとしていた。
 ヴィシー側がドイツにほいほいと海外基地を貸したら最悪の場合、西アフリカの仏基地からUボートやら通商破壊艦がわらわら湧いてくる。そうなったらもう目も当てられない。
 だからド・ゴールはアフリカの仏基地の中でも最重要であるダカールを占領し、さらには北アフリカ植民地を日英側に引きこもうという計画を立てた。チャーチル英首相の了解も取り付けて「威嚇(メナス)作戦」という物騒な暗号名の基ダカール上陸作戦が決行された。
 上陸部隊は政治的配慮から自由フランス軍のみとされ、これを英艦隊が護衛する。何せダカールには18インチ砲戦艦の〈ルミラ《ジャン・バール》〉がいる。ならばこちらも18インチ砲を誇る〈ジャネット《セント・アンドリュー》バンロック〉に〈結城《ウォースパイト》紗夜〉がつき、航空支援に〈アーク・ロイヤル〉と巡洋艦や駆逐艦が加わった部隊が編成された。
 しかしド・ゴールが部隊の承諾を得るために作戦計画を公表し、これを聞いて大喜びの下級将校が街中で乾杯する有様。これにヴィシー側が気付かない訳がない。早速ツーロンからY部隊と称して巡洋艦部隊を救援と鼓舞のために派遣。慌てて出撃した〈《フッド》柳也〉〈レパルス〉ら英側の追跡を振り切ってジブラルタルを突破。9月13日にダカールに入港した。
 9月14日、英仏艦隊は一旦ダカールを避けてシエラレオネのフリータウンに入港。既に作戦がバレバレになった以上英政府の本音としては中止したかったのだが、実行をするアーウィン将軍、カニンガム提督、ド・ゴール将軍の三者が「日没までには作戦は終わる」と強気に作戦遂行を主張するのではどうにもならない。23日、ついにダカール沖に船団が現れた。早速〈アーク・ロイヤル〉からの英爆撃機は降伏勧告状を投下していく。
 しかし当のダカールの西アフリカ総督ボワソンはヴィシー派であり、相手が何者だろうが死守する覚悟を決めていた。そして彼の意思が乗り移ったのか高射砲が英爆撃機を撃墜。ここにダカール防衛戦が始まった。
 まずは腰を低くして自由フランス軍使が書状を差し出すが機銃弾のノシをつけて追い返され、そして霧の中英駆逐艦と砲台が撃ち合う。潜水艦部隊も出撃。
 翌24日、らちがあかなくなった上陸部隊は今度は戦艦を持ち出す。そして〈ジャネット《セント・アンドリュー》バンロック〉は18000からその巨大な「剣」たる18インチ砲をついに放った。曲がった事が大嫌いな艦風を尊ぶ乗員にとって、ヒトラーの手下に成り下がった奴等など許せるものではない、〈結城《ウォースパイト》紗夜〉も遠慮がちに続く。〈ルミラ《ジャン・バール》〉艦長ディブレ大佐は自艦の周りに立つ水柱を見て想った。ロイアル・ネイビーなどと格好をつけているが所詮海賊海軍。やはり化けの皮が剥がれたか。なら容赦はしない。
 そして二基の46センチ砲塔が旋回して射撃が開始された。目標は英艦隊、相手は〈ジャネット《セント・アンドリュー》バンロック〉。少し離れて停泊している〈アレイ〉も巡洋艦部隊目掛けて射撃を開始した。
 世界海戦史上初の18インチ砲戦艦同士の撃ち合い。その両方の主役が3ヶ月前まで日本とともに三国同盟を結んだ英と仏だったとは誰が予想しただろうか?
 ダカールの街ではボワゾン総督自ら自動車に乗って「断じて守れ、我等がダカール!」と気勢を挙げ、沿岸砲台は恐るべき正確さを持って英艦隊に痛撃を加え続ける。
 ついに〈ジャネット《セント・アンドリュー》バンロック〉に46センチ砲の命中弾が炸裂。後部副砲を正面から叩き割り衝撃でマストを蹴倒す。もう1発は舷側装甲をぶち抜いて3番砲塔を旋回不能に陥れた。同じ18インチ砲のはずではないのか。奴は悪魔か。
 別に悪魔ではない。〈ジャネット《セント・アンドリュー》バンロック〉は30年代後半に速力と攻撃力を強化する改装を行ったが、防御はそのままだったのだ。それに隆山条約艦とポスト隆山条約艦との差は大きい。時代の進歩は早いものだ。
 それを頭に入れてなかったカニンガムが〈ルミラ《ジャン・バール》〉を呪った時、今度は〈結城《ウォースパイト》紗夜〉の左舷に水柱が立ち上った。護衛を潜り抜けた仏潜水艦〈ペヴジェジール〉の雷撃が見事な戦果をもたらしたのだ。沿岸砲台の射程外を同じ航路でのうのうと走っているからこうなる。〈結城《ウォースパイト》紗夜〉は相変わらずの応急処置の妙技を発揮して損傷を最小限度に食い止めたが、カニンガム達の精神損害は応急処置ではそう簡単には治らない。巡洋艦部隊も〈カンバーランド〉を始めとして〈アレイ〉の砲撃を受けてかなりの損害を受けている。こんな状態では上陸作戦など無理だ。それにこのまま同胞相打つ事態を続けることは更にヴィシー政府をドイツ側に追いやってしまう。
 9月25日0930分、ついに上陸部隊はダカール攻略を断念。損傷した艦をいたわりつつ水平線から消えていった。
 この戦いでダカール守備隊は不安定な防衛戦を見事成し遂げて敵艦隊を追い払い、その名を高めた。そしてヴィシー側に更なる英国への敵対心を根付かせることとなったのである。


我々が倒れても


 〈ルミラ《ジャン・バール》〉は43年に造船所に戻って儀装を再開。そして44年夏に正式に完成した。この時艦橋構造がレーダー搭載を考慮した箱型に変更されている。
 しかしこの時既に第二次大戦は実質終了していた。ただしヴィシー・フランスはイル・ド・フランスとアルザス・ロレーヌをドイツに割譲しておりパリにあった海軍司令部はドイツ海軍西方司令部が使っていた。ペタンやダルランがいかに鼓舞しようがフランスはかつての栄光とはほど遠い。この反動、そして国民不満を逸らすためにはヴィシー政府は対外進出をするしかなかった。我々は進むしかないのだ。もし我々が倒れたのならもう一方のフランス・・・ドゴールの自由フランス・・・が祖国を建てなおしてくれるだろう。それはド・ゴールも知っているはずだ。
 フランス、そして〈ルミラ《ジャン・バール》〉は栄光を取り戻すために動きはじめた。


ミクロン島


 WW2終結後、しばらく士官候補生の練習艦をやっていた〈ルミラ《ジャン・バール》〉ではあるが、出番は意外と早くやってきた。
 1945年4月、英国はニューファンドランド島の沖にあるフランス領ミクロン島に上陸、航空基地を設営した。41年のクリスマスに自由フランス軍が占領したこの島は面積215k屐■毅娃或佑个りの島民がタラ漁業を営む平凡な島。そこにわざわざ設営しなくともニューファンドランドに航空基地を造ればいいのだが、英国としては「自由フランス軍が奪回した」という事実を大きくしたかったのだろう。
 ところがこれが意外な反応を生んだ、90歳のペタンに代わり実質上ヴィシー政府を取りしきるダルランとしては取り返すべきか抗議すべきか悩んでいた。
 そんな中ヒトラーが横槍を入れてきた。暴虐な英政府は貴国の領土を無断で占領し、なおかつ島民に虐待を加えている(証拠不明)ではないか。今こそ鉄槌を下すべきだ。我が大ドイツ帝国はフランス共和国のため戦力を喜んで貸し出そう。
 そんな訳でフランス大西洋艦隊は出撃、後からドイツ艦隊も続く。
「全くぞろぞろと・・・」
 フランス艦隊を指揮するラドロワ大将は後からついてくるドイツ艦隊を見て頭を抱えていた。フランス側は〈ルミラ《ジャン・バール》〉を旗艦とし、〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉〈ティナ《ラファイエット》ハミルトン〉の3戦艦と〈メイフェア《ジョッフル》〉〈パンルヴェ〉〈菜乃花《ベアルン》恵理〉の3空母、これに海兵隊を乗せた〈片瀬《コマンダン・テスト》雪希〉と〈ジュール・ヴェルヌ〉他がついてくる。
 ところが後ろからついてくるドイツ艦隊ときたら〈日野森《ビスマルク》あずさ〉〈前田《クロン・プリンツ》耕治〉にO級3隻の5戦艦と〈愛沢《ライン》ともみ〉以下の空母5隻。これではどっちが主力だかわからない。さらにはフランス側が戦艦と空母を組み合わせた陣形にし、制空権を取った後に戦艦部隊が一気に突撃するという作戦を提案したらこれも断られた。ドイツ側で何か揉め事があったらしい。
 合わせてなんと戦艦8、空母8。これからしてミクロン島上陸を足がかりにカナダ侵攻をもくろんでいたことがわかる。
 それはそれとして、カボット海峡での英日艦隊との戦いは双方艦載機を投げ合あう航空戦から開始され、ドイツ側のF5Fとフランス側のNC900(Fw190のフランス転換生産版)が英艦載機を叩き落した上、攻撃隊が〈アーク・ロイアル〉を撃沈。脱落した〈橘《インフレクシブル》郁子〉は第二次攻撃と空母部隊についてきた水雷戦隊で撃沈。
 主力艦を失った英艦隊はここで戦闘を断念して「明日のために」ハリフアックスに撤退。結局艦隊戦では戦艦部隊は主砲どころか敵の姿さえ見なかったのである。
 ご機嫌斜めの戦艦隊はうっぷん晴らしにミクロン島を砲撃、英守備隊を木っ端微塵にして溜飲を下げるしかなかった。
 既に戦艦というものの存在が薄れつつある。そのことを正しく理解したフランス海軍は新鋭空母〈君影《シャンプレン》百合奈〉〈御薗《デスタン》瑠璃子〉の儀装を急がせ、また戦艦も建造中の〈篠宮《アルザス》悠〉で打ち切りPA48型軽空母と護衛巡洋艦〈イフィジェニ〉級、通報艦の建造に取りかかることになった。


ファンディ湾


 〈ルミラ《ジャン・バール》〉は46年からのケベック防衛(英日側からすると侵攻)戦の後、WW3開戦と同時に行われたプリンスエドワードアイランド上陸作戦に参加した。
そしてドイツ北米艦隊への支援のためにグートン中将が座乗する〈篠宮《アルザス》悠〉を旗艦として〈ルミラ《ジャン・バール》〉〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉の3戦艦が分離、合衆国大西洋艦隊追撃に向った。
 ドイツ北米艦隊(別名天使艦隊)を振りきった先に現れたフランス大西洋艦隊は合衆国艦隊にとってはある意味悪魔に近い存在だった。何せドイツさえ持っていない46センチ砲戦艦がいるのだから。
 巡洋艦部隊は〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉のソーシーヌ艦長に任せてグートン提督は〈篠宮《アルザス》悠〉〈ルミラ《ジャン・バール》〉の46センチ砲の射撃を命令。たちまち〈桜庭《ミズーリ》香澄〉〈遠場《ニュージャージー》透〉を追い詰めていく。
 しかしあくまで合衆国艦隊は幸運だった。駆け付けてきた〈広場《バンカーヒル》まひる〉の攻撃隊が戦局を逆転。〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉に魚雷をぶつけて脱落させる。
 混乱に陥った艦隊を前にグートンは撤退を命じる他なかった。旗艦である〈篠宮《アルザス》悠〉は完成したばかりで訓練が完全ではなく特に「夜に弱い」状態。〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉は雷撃による損害で「空腹で倒れる」かのような動きをしている。これでは追撃も何もあったものではない。
 この時唯一無傷の〈ルミラ《ジャン・バール》〉のディプレ少将(第2戦隊司令)は未だ戦意旺盛で追撃要請を出していた。敵の2戦艦は損傷が激しい(特に先頭の〈桜庭《ミズーリ》香澄〉)、ならば本艦のみでも相手が出来る。追撃して全滅させるべきだ。
 しかしグートンは許可しなかった。残しておいた第1空母戦隊の〈君影《シャンプレン》百合奈〉〈御薗《デスタン》瑠璃子〉から駆け付けたMB158艦戦の援護の元帰還する道を選んだのだ。未だ戦力を残す潜水艦部隊や航空部隊を考慮したのか再度の攻撃を警戒したのか・・・ただ言えるのは撤退という事実のみである。


夜の鬼


 〈ルミラ《ジャン・バール》〉が本国に戻っていた1949年9月。マルティニーク島攻防戦も激化の一途を辿っていた。欧州連合軍の会議では戦局をどう展開させていくか話し合われていた。とにかく敵兵力と輸送を止めないとならない。
 そこでディプレ少将から提案されたのが大西洋での遊撃戦である。双方がカリブ海で攻防を繰り広げている現在、枢軸側の護衛兵力は低下している。そこで遊撃部隊が暴れれば戦力吸引になる上に枢軸側通商にも深刻なダメージを与えられると考えられた。
 ただ問題はどこが戦力を出すかだが、ここは「提案者が実行する」という法則(?)に従ってフランス、そしてディブレ少将が出ることとなった。まあそもそも北米を守る必要のあるドイツや抑止力のために主力艦隊を紅海に展開しなければならないイタリアには戦力はない。
 ディプレ少将自身が指揮を執って〈ルミラ《ジャン・バール》〉に将旗を掲げ、〈三好《ダンケルク》育〉級の〈アレイ〉、航空支援として〈メイフェア《ジョッフル》〉、護衛として〈ル・イビル〉〈ル・エビル〉といった超駆逐艦が加わり戦前フランスが想定していた「高速機動部隊」が結成(第1戦列艦隊)された。通称は「夜の鬼」。
 ヒットアンドアウェイを旨とし、小戦力や護衛船団に対してはこれを殲滅出来る兵力。そして敵側は大兵力(下手な兵力では返り討ちに遭う)を分散せねばならない。これが高速機動部隊の骨子。
 10月13日、第1戦列艦隊はルアーブルを出港。日本機動部隊と入れ替わるようにして南大西洋に入った。獲物はいくらでもある。超駆逐艦〈ル・イビル〉〈ル・エビル〉を船団護衛部隊に隙を見て紛れ込ませたり、〈メイフェア《ジョッフル》〉から航空隊を出して敵側を誘ったりしては〈ルミラ《ジャン・バール》〉らが始末する。インド洋でイタリアが〈真田《クリストファロ・コロンナ》恭子〉〈今村《スパルヴィエロ》正樹〉らを用いて行った通商破壊戦の焼きなおしだが、移動海域が大きいため捉えるのが難しい。しかも相手は46センチ砲戦艦。最初軽く見ていた枢軸側も巡洋艦部隊が断末魔の悲鳴を上げて潰滅し、護衛空母が「吸血」されるように沈められる現実を見せつけられると対策を立てざるを得ない。だが戦力は?機動艦隊はカリブ海戦線に駆り出され、かといってインド洋を空けるとイタリア艦隊に睨みが効かせられなくなってしまう。そして英艦隊は護衛とスエズ奪回戦準備のために引きぬくことが出来ない。米艦隊も手一杯というか戦力がない。どうする?


忘れられた先駆者


 第11航空戦隊司令・伯斗龍二少将。彼は吉良俊一とともに日本で最初に航空母艦に着艦・発艦した日本海軍航空隊の「最初の主人公」である。
 だが彼のその後は不遇だった。WW2では戦局とは全く関係ない西南洋の航空隊司令として忘れ去られたような扱いを受けていた。
 そしてWW3に入ってようやく提督になったもののやる事と言えば練習艦隊の司令官。他の・・・例えば真田や藤田、柏木といった面子は次々に戦果を挙げて活躍しているのに自分はどうだ?このまま「埋もれた主人公」でいいのか?そんな中での夜の鬼部隊の一件である。
 勝負だな。そう彼は想った。かくかくたる戦果を挙げる〈長森《大鳳》瑞佳〉級の一隻。しかし竣工からずっと練習艦隊所属になっている〈城戸《神鳳》芳晴〉に将旗を掲げる彼としては自分の艦も活動させたい。そして余っていた艦を集めて部隊を結成した・・・。

要目

  • 基準排水量 42806トン
  • 常備排水量 51900トン
  • 全長 250.9メートル
  • 全幅 35.5メートル
  • 喫水 9.7メートル
  • 主機 パーソンス・タービン4基/4軸
  • 主缶 スラ・インドレット缶6基
  • 出力 150000馬力(オーバーロード時:180000馬力)
  • 速力 31ノット
  • 航続力 15ノットで10600海里
  • 兵装
    • 49口径46センチ3連装砲2基
    • 55口径15.2センチ3連装砲3基
    • 45口径10センチ連装高角砲12基
    • 37ミリ連装機銃14基
    • カタパルト1基
    • 水偵3機

同型艦

  • 〈氷室《リシュリュー》微〉 1940年1月9日竣工 
  • 〈ルミラ《ジャン・バール》デュラル〉 1940年6月15日就役(1944年2月12日竣工)1950年南大西洋海戦で沈没
  • 〈佐伯《クレマンソー》玲奈〉 1945年1月29日竣工 1952年1月25日ノース海峡夜戦で大破、翌26日シリー諸島沖で沈没
  • 〈持田《ガスコーニュ》祥子〉 1948年5月10日竣工 1952年1月25日ノース海峡夜戦で沈没