〈HMX-12《鳳翔》マルチ〉
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〈HMX-12《鳳翔》マルチ〉
(元ネタ To Heart(Leaf)よりHMX-12マルチ)
誕生の経緯
彼女は第一次世界大戦の戦訓から生まれた空母である。しかし、日本では、88(cm)艦隊の建造の為、補助艦艇の予算が圧迫されていた。その少ない予算で何とか遣り繰りして建造したのが彼女であった。なお、彼女の竣工前に商船改造空母である〈千鶴〉が完成していたが、純粋に空母として建造され、竣工した空母としては世界初の空母である。そして、1923年に発着艦テストが行われ、日本人の吉良大尉が〈HMX-12《鳳翔》マルチ〉の発着艦に成功したのであった。
概要
彼女は空母として世界で最初に建造された為、新機軸をいろいろと取り入れたのであった。最初に煙突を舷側側に配置し、倒立煙突とした。それ以外にも発艦を容易にするべく飛行甲板の艦首を傾斜させ、着艦用ワイヤーはイギリス空母と同じく縦に装備されたのであった。その後いろいろと不都合があるたびに改装が行われた。建造最初は島型艦橋であったが、その後フラットトップ島型艦橋を撤去した平甲板型に変化し、傾斜煙突も水平に固定し、着艦ワイヤーも縦から横になり艦首傾斜も廃止されたのであった。そしてその運用データは後の〈野々村《龍壌》小鳥〉や〈芳賀《翔鶴》玲子〉の建造に役だったのである。
戦歴
彼女は竣工当時、正規空母として運用されたのであった。幅も〈千鶴〉よりは狭かったがそれでも最大で26ノットの速力を持っており、そこそこの航空機運用能力を持っていたのであった。それは当時の戦艦である〈扶桑〉〈伊勢〉級に追随できる速力を持っていた。しかし、その後登場した八八(cm)の戦艦群にはついて行く事が出来ず、昭和10年代に練習用空母として運用されることになった。しかし、〈千鶴〉よりも内部的余裕が少なかった為、発着艦訓練用の空母として運用された。その為艦上機乗りからは妹のように慕われていたのであった。第二次世界大戦が始まったときも実戦には参加せず、練習空母から抜けた〈神岸《蒼龍》ひかり〉の代役として多くの艦上機乗りや空母乗組員を育て上げたのであった。その中でもダブルエースで有名な藤田大佐もその中に含まれている。
退役〜その後
空母としては小型になりすぎた彼女は1948年に空母の艦籍から退役したのであった。その後、彼女は給油艦としての改装が行われた。主な改装点として、航空燃料庫と弾薬庫に補給用燃料を搭載し飛行甲板と格納庫を貫通させそのスペースに各種整備パーツや雑貨類を格納した大型コンテナを収納できるような固定具と積み下ろし用の30トンクレーンを両舷に装備したのであった。そして改装を施された彼女は航空燃料と整備部品を機動部隊に運ぶ為の給油艦として活躍したのであった。コンテナを搭載した彼女は重心が高くなるように見えた為横波を受けたら転覆しそうな感じであった。しかし給油艦に改装された彼女であったが、大型化するタンカーに比べて小さく、精油所から燃料の積みこみにいつも苦労し、航空巡洋艦〈藤田〉に航空燃料用の給油ホースを分けてもらったというエピソードもあった。それでも彼女は日英米の機動部隊、護衛部隊を問わず航空燃料と整備部品を運ぶ任務をこなしていたのであった。そして戦後彼女は老朽化した上に酷使されたため解体されたのであった。なお、空母としての〈鳳翔〉は第3次世界大戦後に建造された大型空母に引き継がれ、給油艦としての彼女もコンテナ船としての基礎を築いたのである。(注1)そう彼女は生涯にわたってデータを提供したのであった。
要目
新造時
全長 155M
全幅 18M
基準排水量 9800トン
航空機 15機
機関 タービン四基四軸 35000馬力
速力 25ノット
第一時改装
全長 157M
全幅 18M
基準排水量 9870トン
航空機 15機
機関 タービン四軸四基 35000馬力
速力 25ノット
最終形態 1949年
全長 157M
全幅 18M
基準排水量 9990トン
航空用燃料 2500トン
12米コンテナ 50個 6米コンテナならば 140個搭載可能
30トンクレーン4基
機関 ディーゼル2軸2基 45000馬力
速力 26ノット
航続距離 15ノットで10000海里
(注1) 従来の貨物船よりも圧倒的に揚貨効率が上がったのであった。そして戦後、各地の港は倉庫にあふれる光景からコンテナが立ち並ぶ光景にかわったのであった。
2000年12月11日に無限波動氏(代理投稿:七崎氏)が第四掲示板に投稿した物をふぇんりあが抜粋、編集
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