!!!ルフトヴァッフェに関する覚え書き{{br}} !!大ドイツ帝国が第三次大戦以降想定するであろう航空作戦の柱は以下の3本。{{br}}{{br}} 1.戦略打撃{{br}}  英本土、北米西部、ロシア領域、日本本土への直接戦略爆撃  前三者はともかく、日本本土への直接爆撃は超音速爆撃機をもってしても多大な困難が予想されるので、ロケット軍のIOBMに開戦第一撃の任務を譲ることになる{{br}}  超高空侵入は地対空ミサイルの発達によって危険が増したため、超低空侵入爆撃へ戦術を転換した{{br}}{{br}} 2.本土防空{{br}}  英本土、中東、ロシア領域からの爆撃機襲来を警戒・撃滅{{br}}  このために、欧州外周をなす地域(大西洋岸からウラルまで)に警戒迎撃網を構築する  北極圏・ロシア方面は縦深を生かして長距離迎撃を重点とし、大西洋及び地中海方面は縦深が不足することから地対空ミサイルを組み込んだ立体的な迎撃網を構築{{br}}{{br}} 3.戦術航空作戦{{br}}  北米、英本土、ウラル戦線における戦術航空作戦の総合支援{{br}}  主要戦線における制空権の確保による総合的優位の確保と、陸海軍作戦への支援{{br}}  また、太平洋条約機構諸国による間接的侵略に対する同盟国への支援および、緊急展開も含まれる{{br}}  北米戦線では現地アメリカ連合空軍への指導・支援にとどめ、英本土、ウラル戦線に関しては航空部隊を貼り付けることになる{{br}}  大西洋及び地中海の制空権を得るために、空中給油技術をもって海上進出をおこない、PACTO空母機動部隊への積極攻撃を試みる{{br}}{{br}} 4.緊急展開{{br}}  世界各地におけるドイツ側勢力の支援任務及び陸戦における機動予備戦力{{br}}  前線展開部隊としての空軍野戦師団を編成する{{br}}  空中突撃師団HGの後身として、攻撃ヘリで編成された対装甲部隊を有する{{br}}{{br}} このドクトリンにしたがって考えると、それぞれの所要兵力は以下のようになる(時系列無視){{br}} 1.の所要兵力(SAC){{br}}  ・戦略爆撃機(ALCMによるスタンドオフ能力確保を積極的におこなう){{br}}{{br}} 2.の所要兵力{{br}}  ・迎撃戦闘機{{br}}  ・早期警戒/管制機{{br}}{{br}} 3.の所要兵力{{br}}  ・制空戦闘機{{br}}  ・戦闘爆撃機/軽攻撃機{{br}}  ・直協支援機{{br}}  ・戦術偵察機{{br}}  ・早期警戒/管制機{{br}}{{br}} 4.の所要兵力{{br}}  ・空挺部隊{{br}}  ・輸送機{{br}}  ・戦術支援機(回転翼機など){{br}}  ・軽装甲車両など{{br}}{{br}} その他共通および、上級司令部直属の所要兵力{{br}}  ・空中給油機{{br}}  ・電子作戦機{{br}}  ・戦略偵察機{{br}}  ・特殊戦術偵察機{{br}}  ・輸送機{{br}}{{br}}  日本側とあまり変わりありませんが、中身については相当な違いが発生するものと。{{br}}  まず戦略爆撃機ですが、WW2などでの開発機を見るに、搭載量よりも速度優先の機体となるのではないでしょうか。{{br}}  迎撃機については、ドイツ戦闘機は要撃機としての性格が色濃いので長距離/短距離迎撃機の区別などつけず、大加速での要撃ポイントへの急速展開と長距離AAM攻撃が主体になるでしょう。ヒンメルベッドと連動したミサイル・キャリアに特化するかもしれません(デルタダガーのようなもの?)。これで北極・ロシア方面は良いですが、大西洋・地中海方面はどうしても縦深が不足します。そこでリロケータブルな迎撃ミサイル網も組み合わせて重層かつ立体的迎撃網を構築します。{{br}}  なお、ドイツ空軍においては、ミサイル万能論は発生しないものと考えます。史実USAFでは戦略航空軍出身者が空軍上層部を占めたために戦闘機に機銃は不要という論が通った、と聞きました。ならば隆山世界におけるWW3戦後ドイツ空軍では、メルダースにガーランド、バルクホルンといった戦闘機エースが幹部として健在なので、爆撃機出身者の声ばかりが通るとは考えにくいのです。{{br}}  逆に戦略爆撃でドイツの継戦能力を奪ったと考える日本統合航空軍の方が、ミサイル万能論に走ってしまうのかも(^^;;;;{{br}}  戦闘機の開発ですが、運動性能の良い、敏捷な日本機に悩まされたでしょうから、格闘戦能力を重視する方向に走るのではと考えます。メッサーシュミットの<アドラー>にフォッケウルフの<ファルコ>。要するにF−15にF−16(またはEFタイフーン)のハイ・ロー・ミックスになる訳ですが。春巻さんがコブラ機動をしている日本製S−37なんて言い出すので、じゃあルフトヴァッフェはUSAFでいこうと思ったのです(爆)  迎撃戦闘機としても、エンジン出力に余裕があれば、制空戦闘機にミサイルを抱えて上げさせ、AWACSとのデータリンクで対処できるでしょう。{{br}}  ちなみに、日本では海軍機材との共通化を図るでしょうけれど、ドイツではしないでしょうね(汗)どちらかというとドイツ海軍は、ゲーリングに端を発する政治的問題で陸軍系のミサイル技術を導入する方向になるものと。{{br}}  問題はステルス機なんですが。ステルス用の方程式を発見したのがロシア人学者だそうなので、隆山世界では日本が先行するのでしょうか f(^^;;;{{br}}  攻撃ヘリはシベリアの森林地帯での戦闘に使用するために急速に発達するでしょう。フォッケアハゲリス系の並列ローターに、フレットナー系の交差ローターが主流か?(^^;;;;{{br}} (隆山鎮守府第参会議室 しけたた氏の2002年5月31日の投稿より)