!!!クリ−グス・マリーネ に関する覚え書き{{br}}{{br}}  WW3戦後のクリ−グス・マリーネが辿る道筋は、史実ソ連海軍に似ることになると考えます。{{br}}{{br}}  まずは、水上艦艇について。{{br}}  クリ−グス・マリーネの水上艦艇が外洋に出ようとすると、まずは英本土とエジプト方面からの航空攻撃にさらされることを覚悟しなければなりません。また日本海軍のように空母艦載戦闘機を最外周として何重もの対空防御陣を構築する余裕はクリ−グス・マリーネにありません。{{br}}  であるならば、まず個々の艦が強力な対空兵器を持つことになるでしょう。WW3で散々に打ちのめされたことの教訓です。SSMによる飽和攻撃をおこなうにも、日英の先制攻撃を払いのける必要があるからです。{{br}}  SAMは陸軍からの技術導入となります。ゲーリング以来の政治的対立(ノルトマンとシェーンハイトの友誼で多少の改善があった)によるものがあるからで、頑丈なプラットフォームである艦艇は陸軍系ミサイル技術に適合するでしょう。{{br}}  対空砲(両用砲)は、カノーネ級搭載の15センチ自動砲の延長を当初は考えましたが、装填速度とか砲弾搭載量とかで毎分45発の128ミリ自動砲に落ち着くのではないかと。なおOTOメララのスーパーラピッド76ミリ砲もヨーロッパ標準として使用します。{{br}}  CIWSは日本よりもドイツとヨーロッパ諸国海軍で先に開発・発展し、1960年には装備を開始します。最初は20ミリ4連装で射撃指揮レーダーを離れたところに置いていますが、後に銃身とレーダーが一体化します。さらには30ミリガトリングのゴールキーパーに、RAMまで加わるものと。{{br}}{{br}}  以上が対空装備ですが、対水上装備もまた必須です。{{br}}  クリ−グス・マリーネの任務の一つは、日本機動部隊の大陸接近を阻止することです。しかし、迂闊に近づけば艦載機の攻撃にさらされますから、それに対抗する手段としてSSMが模索されます。ちょうど良いことにノース海峡夜戦におけるSSM攻撃で独仏合同艦隊が潰されています。{{br}}  ということで、長射程ミサイルでアウト・レンジ、あるいは小型艦艇または潜水艦での奇襲、航空機のASMを加えて多方向から一斉攻撃をかけて、日本の堅固な防空陣を飽和させます。{{br}}{{br}}  空母部隊の再建については、フランス空母<ラ・サール>やアメリカ連合の改<ミッドウェー>級に間借りしつつ、運用技術の維持を図ります。とはいえ、予算やら何やらで日本海軍から見れば小学生レベルにまで後退してしまいます。{{br}}  それから復活するのが1980年代半ばで、「流れ着いた」<飛天>改級空母の設計図を基に巨大空母<フリードリヒ・デア・グロッセ>を竣工させます。「流れ着いた」というのはドイツ側での見方で、日本側からすると「盗み出された」もの。さらにドイツ的美意識からすれば東洋風の<フリードリヒ・デア・グロッセ>に手を加えて、準同級艦<ゾフィー・ヴィルヘルミーネ>が1991年に完成し、フランス空母<ラ・サール>、<ダルラン>、イタリア空母、アメリカ連合の空母と合わせて、日本大西洋艦隊と地中海艦隊に匹敵する戦力を持つまでになります。{{br}}  なお、戦力的に言っても独仏伊の海軍はそれぞれ単独でPACTO海軍部隊に対抗できないことは自明であり、WW3を共に戦い抜いたということもあって、ノルトマン(1914年生まれ)以下の世代によるドイツ・フランス・イタリア海軍は戦友意識を持ち、協同行動を取ることになります。{{br}}  ちょうど良いことに(爆)、大艦巨砲主義者達はレイキャビク突入失敗以来、その勢力を失墜させるので、他国を変に見下すことの無い世代が主流にのしあがります。その代表格がノルトマンな訳です。{{br}}  搭載機は空軍の軽戦闘機<ファルケ>改を使用していたが、<ファルケ>との競争に敗れた(というよりプライドの高さのために計画から放り出された)ダッソー・ラファールのM型を採用します。リピッシュ博士のデルタ翼理論を発展させた機体であることから、ドイツから見れば「帰国子女」みたいなものとなるでしょう。{{br}}  以上で、日本に比べれば小粒ながらも、基礎からやり直したことで短期間で能力を爆発的に向上させた機動部隊をクリ−グス・マリーネは保有するのです。{{br}}{{br}}  水中戦力については、主力となるのは反応動力潜水艦A9の発展型で、戦略ミサイル潜水艦(SSBN)と攻撃潜水艦(SSN、SSGN)とに二分化します。{{br}}  SSBNは、当初セイルにミサイルを配置するのですが、セイル後方の瘤に並列に並べるようになります。ドイツSSNはドイツSSBNを攻撃する日英SSNを倒すのが役目になります。北極海の氷塊の下が静かなる戦いの舞台です。SSGNは大西洋、インド洋、太平洋で哨戒任務につき、機動部隊をミサイルで攻撃するのが役目です。{{br}}  なお、ドイツ潜水艦の常として非常に静かなので、日英側の探知手段はパッシブだけでなく、アクティブ・ソナーが重要なものになります。アスディックをカンカン鳴らしていた時代に戻るわけですな(爆){{br}}{{br}} (隆山鎮守府第参会議室 しけたた氏の2002年5月31日の投稿より)