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- 〈愛沢《ライン》ともみ〉 -
1940年6月8日、午前。戦艦2隻と重巡〈白河《アドミラル・ヒッパー》さやか〉、駆逐艦4隻からなる高海艦隊は、旗艦〈榎本《グナイゼナウ》つかさ〉を先頭にして英軍の船団に突入した。重巡〈サウサンプトン〉らが果敢に迎撃して時間を稼いでいる内に、陸軍将兵を載せた輸送船9隻と空母〈アーク・ロイアル〉らの船団は散り散りとなって逃走を図った。マルシャルの計画は破れつつあったが、それを救ったのは員数外の存在たる航空艦隊だった。{{br}}
- 〈水瀬《イカルス》伊月〉 -
すでに前日にはオスロ・フィヨルドで重巡〈ブリュッヒャー〉が大破し、装甲艦〈春原《リュッツォウ》七瀬〉が潜水艦〈スピアフィッシュ〉の雷撃で艦尾に大損害を受けていた。トロンヘイム沖では〈白河《アドミラル・ヒッパー》さやか〉が駆逐艦〈グローワーム〉の体当たりを喰らって小破しており、ナルヴィク沖では巡洋戦艦〈リナウン〉と〈木ノ下《シャルンホルスト》留美〉、〈榎本《グナイゼナウ》つかさ〉が砲撃を交わした。ドイツの戦艦は若干の命中弾を喰らい、さらに波浪によってA砲塔が損傷してしまっていた。{{br}}
- 〈白河《アドミラル・ヒッパー》さやか〉 - 〈白河《アドミラル・ヒッパー》さやか〉
- 〈白瀬《エディンバラ》憂〉 -
そんな丸損な状況の中でもロイアル・ネイビーは戦った。(本望ではないが)ドイツも空軍、Uボート、駆逐艦、そして〈春原《リュッツオウ》七瀬〉や〈白河《アドミラル・ヒッパー》さやか〉といった艦艇を繰り出して妨害に走り、ついには虎の子の大戦艦〈テルピッツ〉まで送り込んで妨害に精を出す。{{br}}
- 各種艦艇 -
*〈白河《アドミラル・ヒッパー》さやか〉
- 巡洋艦〈ブリュッヒャー〉撃沈 -
そればかりでもないな。〈白河《アドミラル・ヒッパー》さやか〉級重巡〈ブリュッヒャー〉艦長ト・ユンファ(菟弓華)大佐は思った。負けかかっているという認識が、そのように意識させているのだ。よく見れば、偽装されている駆逐艦や水雷艇、輸送船がそこかしこに停泊している。{{br}}