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- 〈伊藤《エンタープライズ》乃絵美〉 -
これに引き換え、太平洋艦隊は未だに自分達が忠誠を誓うべき政権が確立されていない事に動揺していた。彼らの戦力は世界でも屈指の大戦艦である〈川上《ケンタッキー》由里己〉〈飯塚《メイン》カノコ〉以下戦艦10、空母9を中軸にした強大なものを持っていた。しかし、戦力はハワイ、サンフランシスコ、サンディエゴ、シアトルに分散しており、さすがに太平洋艦隊司令部のお膝元であるハワイではそうでもなかったが、本土の軍港では東海岸に故郷を持つ水兵の脱走が頻発するなど、士気の低下が無視できないレベルに達していた。{{br}}
- 〈羽根井《コロラド》優希〉 -
カリブは落ち着いたとは言え、戦況予断を許さない本土地上戦を何らかの形で支援したいと思っていた海軍は、この英国の申し入れに難色を示していたが、〈羽根井《コロラド》優希〉艦長の志願により、地中海派遣部隊の編成を決定。この艦隊編成は、地中海戦線を北大西洋戦線―英本土奪還の陽動としたい枢軸海軍司令部の思惑から拡大し、最後には〈羽根井《コロラド》優希〉と共に〈川上《ケンタッキー》由里己〉〈夕凪《ミネソタ》美奈萌〉からなる戦艦部隊、そして最新鋭の超大型空母〈芦原《ウェンデル・L・ウィルキー》洋一〉までをも含む大艦隊へと発展する。{{br}}
- 〈加藤《サラトガ》あおい〉 -
〈加藤《サラトガ》あおい〉の主砲の一撃であった。これによって流れは変わった。〈一条《ジェファーソン・デイヴィス》隼人〉の艦橋内では、艦の首脳部が衝撃で頭を天井に叩き付けられて昏倒し、「酒ビンで頭を殴られて呆然自失の状態」に陥っているかのような有様となった。そこへ、遠方から巨弾が降り注ぎ始める。後続の合衆国艦隊が到着し、砲戦に加わってきたのだ。〈川上《ケンタッキー》由里己〉〈飯塚《メイン》カノコ〉の18インチ砲弾が〈一条《ジェファーソン・デイヴィス》隼人〉を叩きのめして艦上構造物をガラクタの山に変え、そこへ水雷戦隊の放った魚雷が命中して止めを刺した。これを見た後続の南部連合艦隊は慌てて逃走した。{{br}}
- 〈結城《ウォースパイト》紗夜〉 -
この太平洋からやってきた世界最大の戦艦を見て、イタリア水雷艇隊は鼻息を荒くした。何しろ7万トンもの戦艦などレアである。欧州には存在しない上に、合衆国で建造中の〈川上《ケンタッキー》由里己〉級戦艦は未だ海上に姿を現していない。レア物を撃破することは、例え将棋倒しになって潰されたとしても水雷艇の本懐である。かくて頭に血の上った〈オタク《MAS》ヨコ〉、〈オタク《レモ》タテ〉は、シャッターが上がるやいなや我先に突撃を敢行するのであった。{{br}}
- 〈広場《バンカーヒル》まひる〉 -
〈川上《ケンタッキー》由里己〉級 47口径18インチ砲3連装3基9門 75.000t 28ノット 6隻{{br}}
- 〈森本《オハイオ》奈海〉 -
ロング政権下で立案・承認された第三次海軍増強三ヶ年計画(ヴィンソン=トランメル・プラン)の1938年度計画に含まれる75000トンの超大型戦艦、〈川上《ケンタッキー》由里己〉級の2番艦。{{br}}
- 〈川上《ケンタッキー》由里己〉 - 〈川上《ケンタッキー》由里己〉
- 〈多上《レジナ・マルゲリータ》愛姫〉 -
確かにこれだけの巨艦になってしまった彼女は国力の無駄使いかも知れない。だが「決戦距離において〈高瀬《大和》瑞希〉級(当然、〈川上《ケンタッキー》由里己〉級も入っている)に打ち勝てる事」という簡単かつ難しい至上命令を限られた予算、不足気味の国力で実現した事は高く評価されるべきであり、仮想敵である〈高瀬《大和》瑞希〉級との対戦こそ実現しなかったものの、{{br}}
- 〈長森《大鳳》瑞佳〉 -
しかし、この対立はキングが折れねばならなかった。1月1日、日本軍がサンフランシスコを爆撃したのである(注2)。太平洋岸諸州の議員は早急な対応を連邦政府と海軍に求めた。斯くして、大西洋に〈橋本《エセックス》まさし〉級空母2隻と護衛部隊を残した以外は、合衆国海軍は全戦力を太平洋に集中させた。奪回作戦の発動は、パナマ運河を通過できない〈川上《ケンタッキー》由里己〉級戦艦のホーン岬回航に時期を合わせて、1月下旬と決まった。{{br}}
- 各種艦艇 -
*〈川上《ケンタッキー》由里己〉
- 六十隻艦隊構想 -
**〈川上《ケンタッキー》由里己〉