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- 〈梓丸〉 -
大損害を受けた〈梓丸〉はこの後曳航を受けてジブラルタルに移動、〈柏木〉と共に修理を行った。修理が終わった半年後――41年11月、戦局は北アフリカが焦点となっていた。〈梓丸〉はこの後遣欧艦隊東部部隊に配属され、アレクサンドリアへの物資輸送『ア』船団の護衛を電波特務艦〈琴音〉と共同して行った後、『多』号作戦(マルタ島への輸送作戦)においての航空機強行輸送や、アレクサンドリア夜襲時の防空戦、マルタ撤退作戦での兵員輸送を行い、スエズ経由の地中海撤退後は中東方面の撤退援護を行った。そしてその後枢軸軍がインド洋海上兵力の総力を結集して発動したコロンボ強襲作戦「エムデン演習」(合衆国軍作戦名「フォーリジャー」)の迎撃において発生した支離滅裂なインド洋での艦隊決戦、モルジブ沖海戦において日英戦艦部隊の航空援護を行った。{{br}}
- 〈琴音〉 - 〈琴音〉
- 〈蛍坂《ブルーリッジ》小鈴〉 -
元来が輸送船である上、トップヘヴィ気味になってしまい、見るからに転びそうな、どんくさそうな外見になってしまったが、それだけに「この船は守らねば」と言う保護欲を掻き立てるものがあった。この点、同じ電波と情報を武器とする艦艇でも、スマートで下手な軽巡より強い〈琴音〉(日本海軍)や、どんな超天才が作ったのかと思うほどの飛びぬけた性能を与えられた〈藤原《アルベルティ》佳多奈〉(伊海軍)との対称性が面白い。{{br}}{{br}}
- 〈藤田《鈴谷》浩之〉 -
この中で〈藤田《鈴谷》浩之〉は〈最上〉級、あるいは計画に終わった〈利根〉級といった大型軽巡洋艦の後継という位置付けで計画されていた。この艦の計画を進めていたのは戦後その勢力をますます増していたエクストリーム主義者で、第二次大戦における経験、〈琴音〉や〈初音〉そして〈月島〉がもたらした戦果から電子装備の重要性について認識していた彼らはそういった先進的な装備をこの艦に施そうと考えていた。{{br}}
- 〈霧島《ローマ》佳乃〉 -
この時〈霧島《ローマ》佳乃〉は〈琴音〉の電波妨害を食らって明後日の方向に進んでいたが〈霧島《サン・ジュースト》聖〉の説得で戻り「飼育(教育)」していた〈受勲者〉級の〈コマンダンテ・モルコ・モコ〉と〈コマンダンテ・ピョンターレ〉が魚雷艇〈神岸〉を食い止めた。{{br}}{{br}}
- 各種艦艇 -
*電子作戦艦〈琴音〉