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- 〈フィーリア〉 -
注1:シュテルン・ガヤロー造船官が主宰。O級巡洋戦艦、〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉級正規空母、〈カノーネ〉級駆逐艦で著名。ピンギン、アムリタ、チャームという従来からの主力各局が人事異動やその他の要因で動けなくなっていった替わりに、大戦後半におけるドイツ海軍の主力設計局としてブリュッケ設計局(秘匿呼称FC02)とともに活躍した。{{br}}
- 〈愛沢《ライン》ともみ〉 -
後年のこと、1951年の夏に、7万トン級正規空母〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉をレーダー元帥が査察した。彼は海軍総司令職を退いた後、海軍査閲官という名誉職を与えられていた。〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉のマストに査閲旗(元帥旗に青い縁取りがつけられている)を掲げたレーダーは、第1航空艦隊司令長官ノルトマン少将と艦長アロイス・ヒンメル大佐の説明にうなずき、艦上で行われているジェット戦闘機の発着艦訓練の光景を見て、ただ嘆息するばかりだったという。{{br}}
- 〈伊藤《エンタープライズ》乃絵美〉 -
1952年1月22日、リガより欧州最強の空母機動部隊が出撃した。主力は最新鋭7万トン級装甲空母〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉、〈美咲《ヘルマン・ゲーリング》彩〉からなる第十一航空戦隊。これに加えてマルティニーク攻防戦で枢軸軍を散々に悩ませてくれたフランス海軍の主力空母2隻、〈君影《シャンプレン》百合奈〉、〈御薗《デスタン》瑠璃子〉からなる第十二航空戦隊を含め、正規空母4隻と軽空母3隻、加えて護衛部隊も豊富。これをドイツ―いや、欧州最高の空母戦術の大家、ゲオルク・ジークフリート・ノルトマン提督が直率するとなれば、枢軸軍にとってはなんとしても見逃せない脅威になる。{{br}}
- 〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉 - 〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉
- 〈君影《シャンプレン》百合奈〉 -
1230分、いよいよノルトマンは攻撃隊発艦を命令を発動、旗艦〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉のマストに戦闘旗が翻り、母艦7隻は風上に立ち次々と攻撃隊を発艦させていく。He481とTa483戦闘機、Me462攻撃機、そして〈君影《シャンプレン》百合奈〉〈御薗《デスタン》瑠璃子〉からの〈ミステール〉と〈エタンダール〉。編隊を整えると南西の空に機影を没していく。全部合わせて170機。すぐにノルトマンは自艦隊の位置を知らせるとともに攻撃隊出撃の報を全軍に打電した。これで敵機動部隊(と、自艦隊)の所在は全軍に明らかになる。{{br}}
- 〈広場《バンカーヒル》まひる〉 -
この訓示を受けた攻撃隊は一番目立つ〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉を無視して二隻の巡洋戦艦に猛攻を加えた。このために、〈桜塚《シュリーフェン》恋〉〈鷺ノ宮《ビューロー》藍〉は空母部隊のエスコートを果たせず、〈伊藤《エンタープライズ》乃絵美〉の航空隊が〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉に取り付くのを防ぐのに失敗している。{{br}}
- 〈桜塚《シュリーフェン》恋〉 -
注2:ガヤロー設計局は小艦艇を得意としており、ガヤロー造船官みずから手がけたF1級や15センチ単装自動砲4基を搭載したZ75級(別名〈カノーネ〉級)など傑作艦をものしている。T級水雷艇やM級軽巡もガヤロー設計局に属するフェルゼンブルク造船官の作品である。なおガヤロー造船官は正規空母〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉級も手がけている。{{br}}
- 〈双葉《フォン・モルトケ》涼子〉 -
1952年1月、〈双葉《フォン・モルトケ》涼子〉は、ドイツ海軍最後の攻勢作戦「北の暴風」に独仏合同艦隊旗艦として参加した。作戦目標はアイスランドのレイキャビクに集結している枢軸軍の船団。正規空母〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉と〈美咲《ヘルマン・ゲーリング》彩〉を主力とする機動部隊が日本第2機動艦隊(大林)を引きつけている隙に、高海艦隊(チリアックス)と独仏合同艦隊(クメッツ)の水上砲戦部隊がレイキャビクへ遮二無二突入するのだ。作戦が成功すれば枢軸軍は英本土奪回を諦め、ドイツとの講和のテーブルにつく筈である。{{br}}
- 〈島津《ラ・サール》一葉〉 -
船体を一回り大きくし、装甲と飛行甲板の大型化、そして新型航空機への対応を図ったがトップヘビーの元になる飛行甲板の装甲は最初から考慮されず、またエレベーターに関しても重くなった搭載機による着艦の衝撃をまともに受け止め、さらにその大きさで機体サイズを制限してしまう中央配置を止め、汎用性の高い舷側エレベーターのみとする設計は同盟国ドイツの空母〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉級とは対照的で、その概要はむしろ合衆国空母〈天都《イントレピッド》みちる〉の近代化改装後の姿に近い。{{br}}
- 〈美咲《ヘルマン・ゲーリング》彩〉 -
・〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉の項を参照のこと
- 各種艦艇 -
*〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉
- 隆山世界世界史年表 -
7月:独正規空母〈橘《フォン・リヒトホーフェン》天音〉、〈美咲《ヘルマン・ゲーリング》彩〉竣工{{br}}{{br}}