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〈琴音〉の変更点

+!!!電子作戦艦〈琴音〉{{br}}{{br}}
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+!!(元ネタ To Heart(Leaf)より姫川 琴音/痕(Leaf)より柏木 初音){{br}}{{br}}
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+ 日本海軍が建造した初の本格的電子戦専用艦艇である。しかし、電子兵装の有効性が認められる以前の建造ため、その真価が認められるまでにはかなりの時間を要した。{{br}}{{br}}
+ 当初軽巡並みの5000トン級の艦体は不釣合いな2基の大型レドームを乗せ、武装は個艦防空用の長10センチ連装砲×2、ボフォース40ミリ連装機関砲×4という設計であったが、この電子兵装を重視する設計に直接的な攻撃力を重視する保守派が噛み付き、ある程度の武装を持たせるよう要求したため、その設計は大きく変更されることになる。{{br}}{{br}}
+ 〈琴音〉の初陣は地中海戦域における海上護衛戦闘であった。当時地中海はマルタ島に失陥により中部地中海全域の制海・制空権が独伊連合軍の手中に落ち、北アフリカ戦線での危機をもたらしていた。そのため日英同盟軍は急遽敵の制空権下を突破してアレクサンドリアへ物資を強行輸送する作戦の実施を決定、その護衛部隊として〈琴音〉も当時ジブラルタルに派遣されていた日本遣欧艦隊から臨時護衛部隊に編入されたのである。{{br}}
+ 〈琴音〉が差し出すレーダー探知の傘のもと、強行輸送部隊は中部地中海へ突入した。その直後、〈琴音〉のレーダーに接近するドイツ空軍機の影が探知されたのである。これを伝えられた臨時護衛部隊には保守派の艦長が多く、「電波を派手に撒き散らすから敵が寄ってくるんだ」「〈琴音。が災厄を呼んだ〉とあからさまな批判を口にした。{{br}}
+ しかし、対空戦闘が始まって見ると〈琴音〉の活躍は素晴らしい物だった。彼女が撒き散らす強烈な妨害電波は攻撃部隊の無線を麻痺させ、中には全くあさっての方向へ飛び去るものまで出る始末だった。直接戦闘でも、完全電探管制された〈琴音〉の対空砲火は恐るべき命中率でドイツ機を撃破して行った。その様を見た者は一様に「まるで超常的な能力で敵が翻弄されているかのようだった」と語った。{{br}}{{br}}
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+ この〈琴音〉の活躍により、日本海軍は電子作戦艦の量産を決定し、その命名基準として「音」の一字が入った艦名を採用することを決定した。これを受けて建造された新型電子作戦艦が〈初音〉級である。高騰する電子機器の価格をうけ、〈琴音〉の原設計に近い形で建造された〈初音〉は電子機器の進歩を受けて小型化されたレドーム(胸がなくなったなどと評される)とピンと立ったアンテナが特徴的である。〈初音〉級は空母機動部隊に随伴し、防空戦闘の管制などに活躍、艦隊の「可愛い妹分」として多くの将兵に親しまれ、英国海軍でも〈リネット〉級として導入された。{{br}}{{br}}
+ なお、先日行われた日英共同開発の太陽光発電衛星〈ヨーク〉からのマイクロウェーブ送電受信実験に、宇宙開発事業団の実験船〈次郎丸〉と共に参加した〈初音〉はその名を受け継ぐ二代目である。{{br}}{{br}}
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+!電子作戦艦〈琴音〉要目{{br}}
+ 基準排水量 11,800トン{{br}}
+ 全   長 179メートル{{br}}
+ 全   幅 21メートル{{br}}
+ 機関出力  76,000馬力{{br}}
+ 速   力 30ノット{{br}}
+兵装{{br}}
+ 両用砲 65口径10センチ連装砲×5{{br}}
+ 機銃  40ミリ4連装×6{{br}}
+     40ミリ連装×4{{br}}
+     12.7ミリ単装×10{{br}}{{br}}
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+!電子作戦艦〈初音〉級要目{{br}}
+ 基準排水量 4,500トン{{br}}
+ 全   長 145メートル{{br}}
+ 全   幅 16メートル{{br}}
+ 機関出力  50,000馬力{{br}}
+ 速   力 31ノット{{br}}
+兵装{{br}}
+ 両用砲 65口径10センチ連装砲×2{{br}}
+ 機銃  40ミリ4連装×2{{br}}
+     40ミリ連装×2{{br}}
+     12.7ミリ単装×6{{br}}
+!同級艦{{br}}
+〈初音〉{{br}}
+〈鈴音〉{{br}}
+〈天音〉{{br}}
+〈雪音〉{{br}}
+〈風音〉{{br}}
+〈汐音〉{{br}}
+〈リネット〉(英海軍へ譲渡){{br}}
+〈プリシア〉(英海軍へ譲渡){{br}}